すっちー先生は、俺の主治医だ。
もう面倒見てもらうようになって5年になる。
すっちー先生は、東大卒、同大学院卒、でコロンビア大学に
留学経験のある、文字どおりメガ・エリートである。
その後、東京の有名病院で勤務をされ、
父君の経営する現病院のあとをついだ。
病院は流行っていて、患者さんも多い。
いかに少ない時間で、まんべんなく診察できるかにかかっている。
この方は、名医と呼ぶにふさわしいたたずまいを持ち始めた。
前は、「まだ話し足りないことがあったのになあ、まいっか」と診察を
終えていたのだが
最近は、同じ時間でも「ああ言いたい事は大体の事は喋れた」と感じるようになった。
カウンセリングの際も、ギラッとカミソリのような鋭い目で診察することもあったが
今は、まったくない。
また、以前は、診察の途中に貧乏ゆすりをすることがあったため
「ああ、俺の話は聞いてもらえているのかなあ?」と思ったこともあったが
これは先生なりの、患者さんに対する真剣勝負、ファイティング・ポーズ、フット・ワークの
現われだと思うと気にならなくなった。
また、診察のときは、先生は、いすに深く座り、足を投げ出して、
お腹をポコーリ見せて診察しているが
「敵意はありませんよ~、俺はあんたの味方だよ」という印象を受けるようになった。
とても福々しく、笑顔がよく似合うようになった。
スポンジが水分を吸収するように、すっちー先生も
名医と呼ばれる条件を凄い勢いで吸収していくように感じる。
おそらく遠からず、名医と呼ばれて殿堂入りされるのではないか。
今の臨床が、手空きが出来たら
ぐーすけは、すっちー先生に本を書いてもらいたい
と思っている。
そして「邂逅」と揮毫していただきたい。
先生、よろしくお願いします。