ドラマ「名もなき毒」
宮部みゆきの作品は、
「ブレイブストーリー」や
「ソロモンの偽証」などのように
ものすごくはまるものと、
好きな作家の作品だからと読み進めるのだが
いくら読んでも全くおもしろくない作品と
きっぱり二つに分かれてしまう珍しいパターンを持つ。
たいてい気に入った作家の作品は
「その人節(ぶし)」
がどの著述にも表れるので
好きなところも
残念だなぁと思うところも
ひっくるめて許容できるのだが、
こんなに真逆の特性を持った作家も珍しい。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
で、
「名もなき毒」だが、
これは好きなほうの部類に入る。
ドラマの演出で、
水に黒い液体を一滴垂らすモチーフが
繰り返し現れるのだが、
そこが好きだ。
人と人の間の毒というものは
まさにこんな感じだ。
たった一滴の毒が
あっという間に広がる。
覆水(ふくすい)盆に返らず。
一度まかれてしまった毒は
誰にも止めることができない。
「ごく初期の段階だったら
被害を最小限にとどめることができるかもしれない。」
という希望的観測もあるが、
理科で習ったでしょ?
液体に液体を溶かしたときは
それがごく少量だとしても
元に戻ることはできないんだよ。
一滴垂らしたが最後。
透明な水は
色のついた水に変わる。
・・・化学的に分解して
もとの水に戻すって?
う~ん、
それは可能かもしれないが、
世の中の大多数の人は
そこまでかかわろうとはしないよ。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
「一部の声の大きい人が
世の中を動かす。」
とはそういうことだ。
その声が世の中をよい方向へと動かす
素敵な声だったらいいんだけど、
毒を含んだ声は、
たった一滴で、ものすごく社会を動揺させる。
「自分は毒の標的にだけはなりたくない。」
と引きこもって生きるかい?
私はそうじゃないと思うんだけど。
勇気をもって生きることは
大変なことだけど
大多数の人は毒を持っていないよ。
なるべく人様に迷惑をかけず、
正々堂々と生きていれば
大丈夫だ。
|
|
新品価格 |

