今日はオリンピック、カーリング女子日本代表のお話。

昨夜、オリンピックカーリング女子日本代表の準決勝の試合が行われましたが、

見事、日本代表は史上初となる決勝進出を果たしましたね。

というわけで、銀メダル以上は確定で、

その行方は明日の日本時間午前10時からなので楽しみですね。

予選を戦って上位4チームだけが準決勝に残れるのですが、

日本は4位でなんとか準決勝に駒を進め、さらに決勝進出を果たしました。

その昨夜の試合終了後のインタビューで、

笑顔がトレードマークの吉田知那美<ちなみ>選手がすごく良いこと仰ってましたね。

「4位上がりの私たちの最大のアドバンテージはラウンドロビン（予選）で、

他の3チームよりもたくさんのミスだったり、

たくさんの劣勢を経験出来てることだったので、

3点取られることも4点取られることも既に経験していたので、

特に3点取られたところも（7エンド目も）驚くことなく、

1点アップ（リード）なんだって冷静にエンド（ゲーム）の展開を作れたのが

すごく良かったなって思います」

という言葉でした。

“アドバンテージ（利点）がミスをしたり、劣勢を経験したこと”

というのはなかなか言えないですよね。

僕らの日々の中でもそう思えるように意識したいですね。

失敗や挫折を経験すること、

思い通りにいかないことや、腹立たしいこと、悔しいことはいっぱいありますが、

それがあったから絶望するのではなく、

それがあったからこそ、現実は現実としてきちんと認めて、

「じゃあ、これから私はどうしたいの？どう在りたいの？」

と、望むことが明確になり、

そこに意識を向けられるように出来ればこれまでの経験も全て生きてきますよね。

失敗があったからこそ、自分が進みたい道がより明確になったのですから。

思えば、吉田知那美選手は予選ラウンドの試合で、

ビッグエンド（3点以上取られるシーン）のピンチを迎えたシーンがあり、

それを防ぐショットを投げなければいけない

プレッシャーのかかった藤澤選手がストーンを投げる際に、

吉田知那美選手はこう励ましていましたよね。

「別に4点取られてもいいよー。ゆっくり時間かけて投げていいよー」って。

「点を取られちゃいけない」と思えば思うほど緊張しますが、

別に取られても構わないと言われるとかえってリラックスします。

なかなかそういったプレッシャーのかかった場面で

そういったことを言えないものですが、

やはり吉田知那美選手自身が苦しい経験をされてきたからこそ、

氷上に立てる喜びや、カーリングが出来る楽しさ、

そして、悔いが残ることなくプレーしようという意気込みが、

その言葉に凝縮されてたんだと思います。

これも思えば、2大会前のソチオリンピックでも北海道銀行の一員として、

日本代表で吉田選手はリザーブ（補欠）で出場していました。

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※カーリングという種目は他の競技種目と違って、

日本代表チームは各チームの強い選手たちの寄せ集めではなく、

クラブチームがそのまま日本代表として出場します。

即席寄せ集めのオールスターでチームを作った方が強くなりそうですが、

カーリングの場合、コミュニケーションが最も大切になり、

普段同じチームではない即席オールスターだと息が合わないからです。

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ソチオリンピック後に北海道銀行から戦力外通告を受けて、

チームからも離れることになるんですよね。

失意の中、本橋麻里さんからオファーがあり、

今のロコソラーレというチームに入るわけですが、

これも転機だったわけですよね。

そのままカーリングをやめていたら、

前回も今回もオリンピックに出ていなかったわけですし、

今回、最後の最後までもつれた半年前の日本代表決定戦も、

戦力外通告を受けた北海道銀行が相手だったからです。

日本代表がオールスターでチームを作るなら話は別ですが、

もし、戦力外通告を受けずにそのまま北海道銀行に残り続けていたのであれば、

今回はオリンピックに出場出来ていなかったのですから（もちろん、北海道銀行が日本代表決定戦で勝っていたかもしれませんが）、

人生、どこで何があるか分かりませんね。

その時、その瞬間は戦力外通告（クビ）になって、

「もうカーリング人生終わった」と思っても、

長い目で見れば、

「あの時、クビになったからロコソラーレというチームに入れて、

しかも、前回オリンピックでは銅メダルを取れて、

しかもしかも、今回はさらに上回る銀メダル以上が確定した」

という喜びに変わってくるわけです。

むしろ、「クビになって良かった、ありがたいなぁ」ぐらいに思えてくるわけです。

僕たちもその場、その場では「もう無理だ。ダメだ」と判断しがちですが、

でも、それがどこでどう繋がって良くなっていくか分かりませんからね。

ボクも20代の時に暗黒時代を過ごしたからこそ、

そのお陰で書籍を出せたわけですから、何が未来に繋がるか分からないですよね。

で、話は戻って、

半年前の日本代表決定戦ももちろん見ていましたが、

その時も、5戦やって3勝先勝したら日本代表として決定するのですが、

ロコソラーレは2連敗して後がない状態から奇跡の3連勝を果たしました。

これはリアルタイムで見てた時も、

「ドラマかよ！凄すぎるやろ！」ってツッコミたくなるぐらい、

すごい感動した本当に良い試合展開でした。

2連敗してもう後がない状態の時も吉田選手が、

「運がないなら自分たちで運を作ろう（運命を変えよう）」とチーム皆を励ましたんですよね。

さすが吉田選手の好きな漫画が「バガボンド」「宇宙兄弟」！！

もう出てくる言葉がいちいちカッコイイし、胸アツですよね。

↓はasahi.comの記事から写真をお借りしていますが、

この時も「緊張していいよー」って言ってますね。

自分自身の挫折や失意や悔しい経験を経たからこそ、

今の吉田選手があり、そして、インタビューや試合中の言葉一つ一つに胸震えるものがあるわけです。

多分、今、これを書いてるボクだけが興奮して盛り上がっていると思うので、

今日のブログを読んでる人は、

「何を一人で熱くなってるんや？」とお思いでしょうからそろそろ締めます（笑）。

最後に吉田知那美選手の座右の銘をご紹介しましょう。

吉田選手の座右の銘、

それは……

笑うということは諦めないという決意

うーん！パーフェクト！

笑顔がトレードマークの吉田知那美選手ですが、

笑うのはチームを明るく盛り上げるためだけでなく、

失意や挫折があっても、

最後まで諦めない不屈の自分自身の人生観とオーバーラップさせてるんだなぁって、

その座右の銘を見て感じました。

明日の試合、どんな結果になろうとも応援したいですね。

悔いのないよう笑顔で終われる試合になりますように……。

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