よく相談に乗っていると、

「完璧主義がやめられないんです。

きちんとやりたい、ピシッとやり通したい。

それが出来ないと凹んでしまうというか、

なんで自分で決めたことなのに、

最後まで完璧に出来ないんだろうって落ち込んじゃうんですよね」

といったような話を聞くことが多いんですね。

それは仕事にしても家事や育児にしても、

だいたいこういった相談が多いです。

ジャンルはなんであれ、考え方は一緒なんですね。

完璧主義の人とか、完璧を求める人の思考癖っていうものがありまして、

それは「直すべきところがある」「自分には欠点がある」というものです。

で、そういった人に限って、

「人は変えられない」ということをきちんとお勉強されて知っているので、

「自分を変える」ということを頑張って取り組むんですね。

「自分が変われば、他人も出来事も変わっていく」ということを頭で分かっていても、

それがなかなか出来ないから葛藤したり、苦しんだりするんでしょうけど、

まず、そもそも「自分を変える」という解釈を間違っているというか、

勘違いしているかもしれませんね。

もし、これを読んでいる読者様の中に「私も完璧主義者だわ」という人がいたら、

ぜひこの部分をチェックして頂きたいんですね。

それは何かと言うと、

「自分を変える、自分が変われば周りも変わってくる」ということを、

「外の現実世界、現象、他人が変わらないのは自分に責任がある」

という思いがあるということです。

「ん？よく分からんな」と思うかもしれませんが、

責任というのを「問題」という言葉に置き換えてみると分かりやすくなるはずです。

「自分に問題<責任>がある（だから、直さなきゃいけない）」

という思考の癖になっているのであれば、

当然、直す点ばかりが顕現してくるに決まってきます。

どれだけやっても「直さないといけないんだ！」っていう思いが湧いてきます。

完璧を求めれば求めるほど、どんどん遠ざかっていくということですね。

なぜなら、その根本にあるのは、

「自分自身に問題があるから私はダメなんだ。

もっときちんとしないと。もっと完璧に振る舞わないと！」

っていう自己否定があるからです。

すると、人からまた出来ていない箇所を指摘されたりするわけですね。

でも、その指摘した人はただ指摘しただけなんですけど、

完璧主義の人は自分を否定している考えがベースにあるので、

指摘じゃなく、“否定された”と思うわけですね。

こうなるともうエンドレス、無限ループで完璧を求めては否定を強化し、

否定を克服するためにまた完璧超人を求めていくようになります。

まさに終わりなき旅です。

じゃあ、どうすりゃいいの？ってことですが、

それはもう簡単で、

「自分が変われば世界（現実）も変わる」の定義を変えてくださいということです。

具体的に言えば、

「私に直すところなどない。そのままで完璧超人、ワッハッハー！」

という意識でいるだけです。

「自分が変わるということは、自分に責任がある！」

と責任を負うのは大変結構なことですし、殊勝な心掛けだと思うのですが、

その責任を「問題」と同義に捉えてる限り、終わりなき旅は続きます。

ついつい、上手くいっていない現象を見てから、

「私には至らないところがある、直すべきところがある。もっときちんとしなくては！

仕事も家事も育児ももっと手間暇かけて、愛情掛けてやらなくちゃ！」

という認識をしていると思うのですが、これは反対なんですね。

「私には至らないところがある、直すべきところがある。もっときちんとしなくては！

仕事も家事も育児ももっと手間暇かけて、愛情掛けてやるのが当たり前！」

と先に認識しているから、上手くいかない現象を体験しているということです。

現象を見て認識しているのではなく、

最初にその思考や認識を持つようになったから、

それに沿った現実が現れた（そのようにしか見えなくなっている）ということです。

ブログ冒頭の相談文にも出てきましたが、

「自分で決めたことなのに…」って相談者さん自身が言ってることがほとんどです。

そうなんです、自分で最初に設定をそう決めてるんです。

元々、自分で「自分自身に問題があるから私はダメなんだ。

もっときちんとしないと。もっと完璧に振る舞わないと」って設定してるということです。

そこへきて、自己啓発とかスピリチュアル系みたいなことをお勉強なさるので、

「あら、私が変わらないといけないのね。頑張るわ。私、負けない！」みたいな、

変な根性がむき出しになるわけです。

「変わる」の意味をはき違えているわけですね。

「私の至らないところを直さないと！」

という意味での「変わる」を採用してるから苦しいんです。

ボクが言ってるのはもっとシンプルなんですよ。

「欠点を直さないと完璧超人になれない」って思っている

その自縄自縛<じじょうじばく>思考（＝自分を縛っている思い込み）の部分を「変える」こと。

自己否定の思考癖を「変える」こと。

それが本当の意味での「自分が変われば世界が変わる」です。

ボクもアナタも元々、完璧超人なんですよ。

こういった話を聞いてもまだ「そんなはずはない」ってアナタが認識し始めると……。

もう言わなくても分かりますね？

「そんなはずはない」と思わせてくれる出来事や、

至らない自分だと思わせてくれる人と出会ったり、そんな言葉を掛けられます。

だから、変な根性なんて捨てて、

ちょっぴりの勇気を持って、

「直すべきところなんてなかったわ。完璧超人だわ、ワッハッハー！」

と開き直ってみてくださいね。

ワッハッハ－！

そしたら、カエルのようにぴょーんと一段上の自分へと飛躍出来ますよ。

自分を「変える」だけに…ね！

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