侘び寂びについて話すと、意外なことに
どの生徒も真剣に興味を持ってくれる。
それは、生きること、死ぬことに対する普遍的なものの見方だからだろう。
死や老い病いや孤独に対する恐れを抑圧するのではなく、
受け入れることによって昇華し、その中に美を見つけだした日本の哲学、侘び寂び。
わくらばや虫食いを描いた辻ヶ花の着物、死を覚悟したトンボの耐え難い孤独を描いたエミールガレのガラス工芸などを通して、現代の私たちは、侘び寂びを内包しているのかについて考えた。
死や老いや不完全のものの美しさについての日本人の価値観をどう思うのかを話しあった。
中学生3年生と英語で真剣に深い話ができて良かったと思う。
中学生は、みな、本当は、哲学者だ。
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