去る3月29日、社内において念願の「改善ワークショップ」を開催しました。
コンテンツは以下のようなものです。


(1)わたしが支援したプロジェクトの、チームリーダーによる改善活動事例発表。(1件)
(2)社外コミュニティ参加についてのライトニングトークス(1件)
(3)参加者および発表者による「気づき」ワークショップ


今回は9名ほどの参加者が集まりました。会社の規模から考えるとものすごく
少ないのですが、わたしとしては適度な気がしました。最初だし。


事例発表は2件用意していたのですが、発表者が1名業務都合で参加できなくなってしまったため、概略だけをわたしが説明しました。しかし、この発表者が「自分の言葉で伝えたい」という強い思いがあったので第2回目のワークショップ時に、発表してもらうことにしました。

でも、まだ2回目なんて決めてないんだけどなぁ。


1件となってしまった事例発表ですが、こちらは「無管理」状態だったプロジェクトが、「あたりまえの管理を、あたりまえに行う」ことに努力してチームのモチベーションをアップさせたという『効果』を得て、そこから実績工数オーバーの抑制という『成果』を生み出したという内容でした。
言いたいことはよかったと思うのですが、発表者がまだプレゼンに慣れていなかったため、状況の報告に終始してしまい、うまく伝わらなかったようです。リハーサルしておいたほうがよかったなと思った。


ライトニングトークスはトーカーの希望で、ライトニング形式にしたのですがやっぱり1件だけじゃ「LTのおもしろみ」は伝わらないな。5分間の後にLTを説明するために、10分近く使ってしまった。
ただ、それはそれなりに「コミュニティのイベントではよくLTやるのでぜひ聞きに行ってください」って、発表内容に繋がったので、結果オーライかも。
発表してくれた彼のプレゼン資料は、なかなかまとまっていてよかった。去年「JavaOne」の報告会資料に比べれば、数段良くなっている。これはぜひ、所属長あたりに見せてほしいな。


その後、わたしのMCでワークショップを実施。ここがある意味本番。
PFP札幌WSで行ったことをベースにしましたが、今回のテーマはPFではないので「よいチームとは?」をテーマにしてみました。
今回の参加者はチームリーダークラスという限定にしたので、普段自分たちがチーム運営に関して抱えている問題を中心に、討議ができればと思ったのが理由です。

まず、「よいチーム」とはどういう状態かを、ブレーンストーミングで出し合ってもらいました。それらからチームで1つ、最優先だと思うものを挙げてもらいます。
次はその項目について、「そうなってない場合、何が原因か?」を出し合ってもらいました。その後は、「その原因を解決するために、どうすればいいか?」を出し合ってもらいました。そこまでの結果をチーム毎に発表しあう。
その後は、ここまでの討議内容をヒントに「明日からできるこを1つ挙げよう」ということで、個人で行うプラクティスを1つずつ、発表してもらいました。「夢」は言葉にすると「目標」になりますからね。

中でも印象に残ったのは「1日5分、チームのことを考える」「挨拶をきちんとする」ということでした。
メンバー同士が信頼しあえるのがいいチーム。そこから生まれたプラクティスです。
かなり高い理想なんだけど、それを実現するために、本当に「すぐ」できることからやっていこうという姿勢が、実践可能なことへと結びつけて考えられる。
なんか、そういうことが自然と出てくることに、すごく感動しました。


うちの会社は本体だけで900人もいるので、知らない社員がたくさんいます。
そういう人たちがこのような機会に出会い、チームを良くするためにどうするかを考えあう。そういう姿を見ていたら、会社という組織自体が、1つのチームなんじゃないかなと、思い浮かんできた。最後の感想として言ってみた。


懇親会はやるつもりがあまりなかったのですが、なんとなく雰囲気が良くなってきたから「行きたいと思ったひとだけ、通用口の前に集まってください。わたしはひとりでも飲みに行きます!」って言ったら、突然のお誘いにも関わらず、半数は参加してくれた。行きたかったけど突然だったので、という人もいた。次はちゃんとアジェンダとして入れておこう。
そういえば「あの誘い方が潔いです」って後で言われたな。つまり男前ってことか。


会社近くの「笑笑」に行く。絶対入れるところ。合計7名ですが、ものすごく楽しかった。そういえば内1名は、偶然通りがかりに捕まえた前部署の先輩でした。もう17年もの付き合いになるな。


ワークショップの感想もいろいろ出してもらう。やっぱり、みんな普段仕事が忙しくて、チームを良くするためにどうするとか、考えている時間がないみたい。というか、そういうことをしようとする、発想に至らないみたいだった。
今回こういうワークをやってみて、社内の知らない人と話ができるとか、普段は表に出さない「思い」を話してみるということに、新鮮味を持ってもらえたらしい。いつも強引に引き出すんだけど「楽しかったですか?」って聞けば、必ず「楽しかった!」と答えてもらえる。モラトリアムな会社だと諦めていた社内でこれができたことが、とても嬉しい。


ワークの後はみんなモチベーションが上がっているから、トークがポジティブになる。
そうするといろいろないい言葉も聞けた。
「結果は会社のものだけど、過程はチームのもの」
ものづくりを一緒に楽しむことが大事なんだね。かずさん、グッジョブ!

「串田さんが最後に言ってた『会社で1つのチーム』っていうの、僕もそう思っていて何年か前に会社辞めようと思ったのを、思いとどまった。同じことを串田さんが思っていてくれて、すごく嬉しかった。」って言われた途端、泣いてしまいました。
こう言ってくれた、彼が入社したとき同じ課だったのですが、その頃のわたしについて「会社入ったとき、すげーインパクトのある人がいるなと思ったけど、久しぶりに会って、昔のままなのが、すげー。」って、褒められた。最近よく言われるけれど、自分じゃあそんなふうには思ってないんだけどな。バカはやってますが。
バカやり続けて、よかった。


気持ちとしては大成功だと言いたいところですが、やはり毎回反省すべき点もあります。それを次回に繋げていくことが最重要なのです。
マインドマップに関する要望も多かったので、まだいろいろと仕掛けを作っておかないといけないらしい。

それなりに、悩ましい。