●2023年12月3日(日)●

 

PIPECUT GIG SYSTEMATIC DEATH 40th ANNIVERSARY

横浜F.A.D

 

SYSTEMATIC DEATH

愚鈍

DJ SEN (PILEDRIVER)

 

OPEN17:30 / START18:00 ADV¥1900 / DOOR¥2400

 

2、3日前までイベント自体の存在を知らず、急遽決めていくことにした。

 

愚鈍は私の大好きなバンドで2009年の再結成時も行った。

 

当時買ったライブTシャツを今も大事に持っていた。

 

少し前のことのようにも思えるが再結成イベントも14年前のことだ。

 

当時の私は22歳であり、今思えばケツの青い坊主だった。

 

まぁ、今でもケツは青いと思っているが、酒は飲めなくなり疲れは溜まるようになり、時の流れとは残酷なものだ。

 

しかし生きている間に2回も愚鈍が見られるとは思わなかった。

 

そして横浜FAD。長いことハードコアパンクのライブに通ってきたが行くのは初めてのライブハウスだ。

 

観光客で握わう中華街の端っこでアンダーグラウンドなライブを見るのは奇妙にも思えた

 

会場は想像していたよりも広くて居心地が良かった。

 

ドリンクチケットでジーマの缶が貰えるのも個人的には好印象だった。甘党なのでビールだけでは飽きてしまうのだ。

 

 

1、愚鈍

VOIDから始まってテンション爆上がり。新加入のギターが上手くて、過去の楽曲もパワーアップしているような印象を受けた。

 

私が10代の頃には既に愚鈍のDISCOGRAPHY CDが発売されており、それで聞いた楽曲に衝撃を受けて愚鈍を好きになったのだが、改めてかっこいいスラッシュソングの数々だなと思った。

 

当時はあまり感じなかったがUSハードコアのようなドタバタ感とジャパコアライクのメロディが合わさって唯一無二の独創的な音楽を作り上げているように思えた。

 

新曲も2曲演奏されていたが、1曲はミドルテンポでボーカルのGUYさんの現行バンドOrigin of Mを感じさせるような貫禄のある楽曲。1曲は80年代に原点回帰したようなハイテンポな曲でどちらもかっこよかった。

 

メンバーも変わっていたのでどうかと思っていたが、何も心配することのない、勢いのある新生愚鈍だった。

 

2、SYSTEMATIC DEATH

正直、愚鈍に比べるとシステマにはそこまでの思い入れはないのだが、初期音源がCD再発された時には聞いたし、再結成後の音源も何枚かCDで所持していた。

 

ライブでは、あらゆる時期の曲をまんべんなく演奏していた印象だ。

 

初期の曲がやはり盛り上がっていたが、個人的には再結成後の曲のが好きなので、もっと再結成後の曲で盛り上がってくれないかなと思ったりしていた。

 

演奏のスピード感はハードコア界隈でも目を見張るところがあり、瞬発力のある演奏は若いメンバーの貢献も大きそうだ。

 

初期はUSハードコアやGAUZEからの影響が強いのかなと思っていたが、昨今の楽曲はシステマとしての個性が貫かれており、特に素晴らしく思えた。

 

改めて聞いてみると緩急の付け方とか独特なところも多く面白いバンドだなと思った。素晴らしい楽曲があるからこそ40年も続けられるわけで、改めてすごいことだなと思った。

 

【総評】

2バンド、それぞれ2回ずつのステージで、飽きさせることなく面白かった。

 

急に行くことを決めたライブだったが行ってよかったと思えた。