●2023年11月2日(木)●

新宿ANTIKNOCK

THE ACCÜSED AD(from Seattle)
ROCKY & THE SWEDEN
SAIGAN TERROR
SUMMER OF DEATH

INFORMATION
OPEN : 17:30
START : 18:00
ADV : ¥5000 +1D ¥600
DOOR : ¥5500 +1D ¥600

 



お久しぶりです。半年ぐらいライブに行っていなかった。

色々と理由はあるが、ハードコア・パンクに対する情熱は正直に言って冷めてきていた。

サブスクで他にも素晴らしい音楽ジャンルが沢山あることを知ったのでパンクにこだわって聞かなくても良いかなと感じていた。

あとは一番大きいのが体を悪くして酒がほとんど飲めなくなったことだ。

内視鏡検査もして結果は軽い腸炎とのことだったが、これが今年の3月頃から慢性的に続き、酒は2杯も飲むと腹を下してしまうような状況だった。

そのため半年ぐらいの間、酒を1杯も飲まない暮らしを継続して、体調が少しは回復した現在も1ヶ月に1回ぐらい、友達との付き合いで飲むだけになったた。

ハードコア・パンクのライブはお酒を飲んで音楽に酔いしれるのが魅力の1つだと感じていたのだが、酒が飲めなくなった今は魅力が半減してしまった。

しかしThe Accusedと言えば私が10代の頃に聴きあさっていたバンドで、特に3rdアルバムの「MARTHA SPLATTERHEAD'S MADDEST STORIES EVER TOLD」はかなりの回数を聞いた記憶だ。

緩急のある、めちゃくちゃな曲展開とボーカルのBlainの強烈なダミ声が印象に残っていた。

また久しぶりに2ndアルバムの「MORE FUN THAN AN OPEN CASKET FUNERAL」を聞き直したらかっこよかったのもあって、初期曲を中心に演奏するなら見に行ってみたいと思った。

特にボーカルのBlaineの声には魅力を感じていたので、日本で見られるならと足を運ぶことにした。

=====閑話休題=====

さて、前置きが長くなってしまったがライブレポートだ。

まずイープラスで取ったチケット表記には19時OPENと書かれていたのに、実際は18時OPENだった。

そのため最初のSUMMER OF DEATHは見られなかった。

パンクだから開始時間も適当というのは許せない。FUCK!ハッキリと不満があるが、ここで言っても仕方ないので各バンドごとのレポートを書こう。

1、SAIGAN TERROR
かなり久しぶりに見た。10年ぶりぐらいかもしれない。

以前に見た時もめちゃくちゃ曲がいいなと思っていたけれど、改めて見たらすごいよかった。

この日は久しぶりに酒を解禁したのだが、コロナビールの瓶を手に持っていたせいで邪魔で暴れられなかった。酒なんて飲んでいないでモッシュすればよかった。

 



当時はあまり感じていなかったのだが、改めて聞いてみるとクロスオーヴァー的要素も強くて、The Accusedと対バンするのも納得できた。

2、ROCKY & THE SWEDEN
確かFINAL CONFLICTの来日の時にも見たので、割と最近に見たなという印象。

DISCHARGE meets MOTORHEADな楽曲が相変わらずかっこよかった。

あとは回転数を間違えたレコードみたいなスピード感がすごい。

3、THE ACCÜSED AD
THE ACCÜSED ADはTHE ACCÜSEDを脱退したメンバーによるバンドで、全盛期のボーカルのBlaineや、2ndアルバムでベースを弾いていたAlexが参加している。

 



まずBlaineは動きも軽快で声も80年代の音源とほとんど変わらず、かなり若々しい印象を受けた。

ハードコア・パンクとは言え80年代が全盛期だったバンドが2023年に来日すれば、おじいさんのような風貌・佇まいになっていてもおかしくないわけだが、Blaineにはそういったものは感じなかった。

そしてライブ。正直に言えば、音源に比べるとだいぶキレ味の悪いものだった。曲によってはリズム隊の演奏もバラバラでやり直してほしいとも思った。

それでも初期の名曲の数々が演奏されるのには感動したし、改めて聞くとメタルクラスト方面にも影響を与えていそうなギターの刻みがすごい曲ばかりだった。

3rdアルバムの曲は、せめてもう少し速く演奏してくれないと破天荒さが削がれてしまうと思ったが、これが今の彼らの演奏なのだろう。

ファンとしては現在のTHE ACCÜSED ADを受け入れるしかない。

不満があるような書き方をしてしまったが、ライブは久しぶりに暴れたし心から楽しめた。

オリジナルメンバーでもないし、「AD」なんて余計なものが付いたバンド名でコピーバンドみたいな雰囲気だったらどうしようかと危惧していたが、結果的には楽しめたし見に行ってよかった。

やっぱり80年代のハードコアやスラッシュメタルの粗暴さが好きなので、こういう来日イベントがあったら、また顔を出したいと思った。