●2023年1月10日(火)●

春ねむり ワンマンライブ“ひとりでねれるもん!vol.7”

【来場】open 19:45/start 20:15 adv ¥0/door ¥0(別途2DRINK代1,200円頂きます。)

 



春ねむりの音源はサブスクで聴いて昔から良いと思っていたのだけれど、ライブに行く機会がなかった。

特に評価された彼女のアルバム「春火燎原」よりも、初期のあどけなさが残る「春と修羅」のが好きだったのも、ライブに行くのに躊躇する理由だったかもしれない。

そう思っていた矢先に、誕生日ライブで「春と修羅」のセットリストでプレイするとのこと。

それも入場無料、ドリンク代のみということで勢い余って予約してしまった。

ただ、この日は3連休明けで、3連休で旅行に行ったせいで非常に疲れており自分のコンディションとしては最悪だった。

チケットは売り切れておりスタッフの指示に従って順番に入場するも、狭い箱にしては結構な人数で、お客さんが入るのに時間がかかっていた。

そんな中でお酒をダラダラ飲んでいると、少し遅れてライブが開始された。

今回のライブに行くにあたって「春と修羅」の音源を数回聞き返した上でライブに行ったのだけれど、改めて名盤だと感じた。

難しい言葉を使わずパンクバンドのように真っ直ぐなメッセージが伝わってくる内容だ。

またオルタナティヴバンドの音源からの影響を感じさせる女性ラッパーというのも、良い意味で特異だと感じた。

MCでは「年末年始はゲームばかりして暮らしていた」など、普通の若い女性の姿を垣間見せるも、ライブが一度始まるとアーティストとしての彼女が覚醒し、MCの時とは別人が憑依したかのようだった。

海外でライブをした経験も活きているのだろうか、盛り上げ上手だし、あくまで自分のペースを貫きながら堂々たるライブを見せてくれた印象だった。

疲れもあって最初は乗り気じゃなかったのだが、いざ行ってみると予約してよかったと思えるようなライブだった。

アンコールもなし、元々決められていたセットリストが終わったら終了というのも潔い。

デジタル配信のみだった「春火燎原」もCD化され、今年の夏にはリキッドルームでのライブも控えているとのことだ。

これからのライブや活躍にも期待したいところだ。