● 2019年8月11日(日)●

 

★西横浜EL PUENTE★

 

8/11(日)

【KRIMEWATCH Japan Tour 2019】

 

EYESCREAM

No No No

経血

 

6/7pm adv3000 door3500+1D(500)

 

またまた久しぶりのパンクのライブ。今回は西横浜EL PUENTEまで行ってきました。

 

このライブチケットは6月に予約。8月には既に売り切れていたようなので、早めに予約しておいてよかった。

 

新大久保earthdomのが家から近いのだが、何せこの対バン。

 

来日するKRIMEWATCHは少なからず日本のTHE COMESの影響を受けていると思われるバンド。

 

そのバンドの来日に、我が国、日本からもTHE COMESに影響を受けたであろう女性ボーカルハードコアバンドが3つ取り揃えられて、女性ボーカルハードコアが集められた統一感のある対バンになったのだ。

 

その上で、EYESCREAMは解散が決定済みの仙台のバンドで、これが関東初ライブにして最後のライブになると思われる。

 

このEYESCREAM、TAPEは速攻で売り切れ。再発しても光の速さで売り切れ。2nd TAPEもかなり前から予約を受け付けていたにも関わらず予約で完売というすごいバンド。

 

それも全くの無名メンバー(後ほどDISARRAYのメンバーが在籍している事が判明したが、それも1st TAPEリリース時には知らされていなかった)による結成で、これは凄い事だ。

 

女性ボーカルのジャパコアってだけでイロモノとして売れてるのかと高を括っていたら、これがTHE COMESを高速化させたような凄いサウンドで、一気に虜になってしまった。

 

更には経血、EYESCREAM、No No Noによる、今回の対バンメンツでのsplitもリリースされ、経血のEPも会場で先行発売となれば、行かないわけにはいかないだろう。

 

1、経血

コンビニで酒を買ってダラダラ行ったらバンドの演奏が既に始まっていた。

 

それにしてもチケット完売だから当たり前かもしれないが、入り口から中に入れない程に混んだEL PUENTEは初めて。

 

当日券を出さない判断を下した主催者の判断は正しいだろう。これ以上に人が増えたら酸欠で倒れる人が出たのではないかと思う。

 

ライブ自体は拡声器を使ったり、お立ち台に登ったり、全盛期のTHE STALINを思わせるようなパフォーマンスで胸が熱くなる。

 

曲は結構バラエティに富んでおり、歌物から、ミドルテンポ、スピードチューンまで振り幅がかなり広い。

 

これを統一感がないと捉えるか、音楽性が広くて良いと捉えるかは人次第だが、個人的には好意的に捉えている。

 

ハードコアに昭和歌謡的な要素も入っており、一筋縄ではいかないパンクサウンドとして今後の発展に期待したい。

 

2、EYESCREAM

個人的な感想で申し訳ないのだが、ボーカルの容姿が若くて驚いた(笑)。

 

何せネット情報で子持ちと聞いていたのだ。「お母さん」と聞いてバリバリのパンクスや、少女のような容姿を想像したりはしないだろう。

 

しかし、表情、ファッション、共に20代の初期衝動を詰め込んだような非常に強烈なヴィジュアルで、素人感も一切なし。

 

まるで何十年も活動しているベテランバンドの立ち回りを見ているような衝動的なパフォーマンスに感動。

 

ストイックな演奏で矢継ぎ早に叩き出されるドラミングとリフ。まさに80年代ハードコアの姿が現代に蘇るかのようなライブだった。

 

LIP CREAMのカヴァーもキマっており違和感なし。最後まで疾走し続ける凄いライブだった。

 

3、No No No

キャッチーでありながら、これまたパンクの初期衝動を思い起こさせるような強烈なライブ。

 

ドラムなんて、これぞパンクと言わんばかりの強烈さで、パンク生誕のような趣もある。

 

ボーカルも短い曲にこれでもかと言葉を詰め込む。

 

キャッチーで短いプレ・ハードコアのような曲を連発する様は、初期のTERVEET KADETを思わせるところもあった。

 

最後の2曲はボーカルがギターを投げ捨て、ギターレスの状態での2曲。

 

これが妙なグルーヴ感と衝動があり大興奮。それまでのギターのカッティングは鮮烈だったが、ギターレスのバンドでも良いのではないかと思った程だ(笑)。

 

これも全力投球といった感じの衝動に溢れたライブで、パンクとはこうあるべきという見本のようなパフォーマンスであった。

 

4、KRIMEWATCH

タトゥーだらけの女性3人と男性1人。強烈なヴィジュアルから、彼らが異国のバンドである事を痛感させられる。

 

そして躍動感あるパフォーマンス。音はオールドスクールなアメリカンハードコアそのもの。

 

アメリカのハードコアが持つ独特のグルーヴ感と勢いは、AGNOSTIC FRONTやSSD等のスターバンドを思い起こさせた。

 

そこにキンキンの女性ボーカルが乗り、VIOLENCEな化学反応を起こす。

 

音源では女性ボーカルで日本語詞ってだけでTHE COMESが最初に頭に浮かんでいたけれど、実際にライブで体感すると、アメリカンハードコア色を強く感じさせ、日本のハードコアの影響は薄いのではと思わせるられた。

 

前の3つのバンドとは全く違う音楽性で会場を沸かせており、出るべくして人気の出たバンドだと思った。

 

ライブの音は音源の何倍も強烈で、音源でイマイチと思った人を突き動かすほどの魅力があったかもしれない。

 

どのバンドも演奏時間が短かったせいか、あっという間のラストだった。

 

【総評】

 

お世辞抜きにどのバンドもライブが素晴らしかった。対バンも素晴らしかった。素晴らしいこと尽くしで、酒も進んだ。

 

ブラボー!!!!!