●2018年11月26日(月)●

 

ANTI SECT来日!

 

18.11.26 (Mon) BREAK THE RECORDS pre.

「WAR FOR PEACE vol.12」

 

ANTISECT (from UK)

OLEDICKFOGGY

OPEN 18:30 / START 19:30

ADV ¥3000 (+1drink) / DOOR ¥3500 (+1drink)

※1dirink ¥600

 

かなり楽しみにして行ったはずなのに、何故かレポートし忘れていた。

 

2マンだったし、案外記憶にも残っているので、3ヶ月程の月日が経っているが思い出せる限りで書いてみよう。

 

ANTISECTと言えば、アナーコパンクやクラストコアが好きで知らない人はいないであろう、80’s HARDCOREの大御所バンドである。

 

しかし再結成後の2ndアルバムは、個人的にはモダンで良いと思ったが、世間的には妙なメタル化したサウンドが不評だったのだろう。個人店のレビューですらボロボロに批判されていた。

 

そして新代田でのセットリストは大阪や横浜のライブとは違って80年代の曲オンリー。

 

これがまた、硬派なイメージのバンドがセットリストで客に媚びるような事を、少なからず批判する趣きがあり、一回「カタブツ」のバンドイメージを作ってしまうと大変なもんだと他人事ながらに思った。

 

1、OLEDICKFOGGY

今回、新代田でのライブがあまり気乗りしなかったのはOLEDICKFOGGYとの2マンという事もあった。

 

特別に嫌いなバンドでもないが、かと言って好きでもなく、ANTISECTのようなノイジーなバンドの来日であれば、もっとクラストコア然としたバンドをいくつか対バンに置いてほしいと思っていた。

 

しかし実際にはオールディーの畳み掛けるような名曲連発と、誤解を恐れずに言うならば、エモやロキノンに通じるような感傷的なリフや歌い方が胸を揺さぶった。

 

改めて音源を聞き返さなくてはいけないと思える程に素晴らしいライブで、正直なところ

、トリのバンドよりも良かった(笑)。

 

2、ANTISECT

見た目なんかは普通のおじさんである。

 

80年代限定のセットリストなので過去の名曲が再演されるわけだが、聴いて思ったのは演奏が上手くなっているという事。

 

当時のアルバムよりもカッチリした演奏でモダンな音作りなのだが、これが手放しで喜べるかと言うと別問題で、むしろ違和感の方が強い。

 

元々、パンクにしてはカッチリした演奏のバンドだったが、音作りの違和感だけは払拭できず、2ndアルバムの曲を演奏するのに適した音作りだ。

 

実際、再々アンコールで演奏された2ndアルバムからの曲は音作りにハマっており、それであれば、やはり最新アルバムの曲を多く含んだセットリストで演奏するべきだったと、2ndアルバム肯定派の私は思った。

 

唯一のアルバム「IN DARKNESS~」は恐らく全て再現されたであろう状況で、散々文句を述べたが、聴きまくったアルバムの演奏が生で聴ける事には素直に感動だ。

 

更に興奮したのがEP「INTO THE VOID」からの演奏。

 

恥ずかしながら、このEPは未聴で、家に帰ってからセットリストを調べて、アンコールで演奏された曲が、このEPからの曲だと知った。

 

1stアルバムの長尺でドラマティックな曲構成とは違った、VENOMルーツの暴力的な楽曲が、後のメタルクラストの源流になった事は想像に容易い。

 

曲の暴力性とは裏腹に大半の客は落ち着き払って演奏を鑑賞しており、誰もが再結成ANTISECTに過度な期待を抱かず、遠目から眺めてるのではないか…と想像してしまった。

 

【総評】

 

かっこいい缶バッジも物販で買えたし、見に行って良かったと思えたが、ネームバリューのある大御所の来日にしては地味な印象で終わったイベントだった(笑)。