●2018年10月6日(土)●

 

KAPPUNK 前夜祭

HARD ONS(オーストラリア)

DISORDER(イギリス)

B.M.U.B(中国)

DINGO(札幌)

THE TITS

THE SLOWMOTIONS

 

OPEN 16:00

START 17:00

前売 3000円

当日 3800円

(別途ドリンクコイン)

 

ワンコイン 500円

3枚コイン 1000円

 

今回は前夜祭のみ行ってきました。前夜祭とは言え、DISORDERとHARD-ONSが同時に見れるなんてかなり豪華なイベント。朝から通しでの長いイベントは辛くなってきたので、丁度よかったのかもしれない。

 

17時の5分過ぎぐらいに行ったら既にTHE TITSが始まっており、最初から見たかったのに残念。

 

NO PROBLEMも急遽参戦して16時から演奏していたと聞いてショックだった、見逃した…。

 

1、THE TITS

最近は音源の高騰で話題のTHE TITS。

 

九州ノイズコアの生き写しみたいな音だが、歌詞はスターリンやADKレーベルのバンドの影響も感じさせるような内容で、80年代の日本のハードコアを見事に体現。

 

最後はボーカルが観客席にダイブして終了。視覚的にもヴァイオレンスを見せつけていた。

 

2、THE SLOWMOTIONS

昨今は目立ったリリースこそ無いものの、既にベテランの域に達しているバンド。

 

曲の繋ぎとか、客を煽るパフォーマンスとか、全てがトントン拍子に進み、過激ながらちょっと切ない70’sスタイルの曲の連発で終了。

 

3、B.M.U.B

前情報一切無しの中国のバンド。以前に中国パンクのオムニバスを聴いた時にニュースクールハードコアみたいな音が流行っているのかなと思ったけれど、このバンドはポップパンクだった。

 

正直、数年前に流行ったような音だし、新鮮味はないけど、わかりやすい楽曲に性急な男女ダブルボーカル。

 

女性ボーカルは観客のテンションなんか関係なくステージから降りてきて暴れ放題。

 

女性ボーカルはRANCIDのTシャツ、カバー曲もラモーンズという青臭さだが、なんだか嫌いになれないバンドだった。むしろ、こういう大きなイベントには良いのかもしれないパーティー感のあるパンク。

 

4、DINGO

全然知らなかった札幌のバンド。ボーカルはメイクもばっちり、気合十分。

 

曲は…ツービートの疾走感ある曲もあるし、ミドルテンポもある。大きく分ければ伝統的なジャパニーズハードコアバンドって事になるんだろうけれど、そんな体育会系な感じでもない。

 

様々な音楽の要素が入っていて楽曲的にもバリエーション豊かなのだが、個人的には中途半端な印象。真ん中より、やや後ろでゆっくりと見ました。

 

5、DISORDER

4年前も見たけど、もう1度見たくて、このイベントに足を運んでしまった。

 

やる気というか、気力を感じないメンバー。プリミティヴな音で初期の曲を連発。

 

曲によってはモッシュが起こるが、大盛り上がりというわけでもないし、終始微妙なテンションで進むがおかまいなし。

 

ポンコツなのがDISORDERな気がするし、もっと頑張ってほしいようなヘナヘナ具合。

 

ヘンテコチューニングで爆走していた2014年の方がインパクトは強かったかも。

 

6、HARD-ONS

割と音源は聴いてきたバンドだけど、正直、特別な思い入れがあるわけではない。

 

改めて聞くとポップなガレージロックにスラッシュメタルの要素を導入していて、改めて個性的な音だなと思った。

 

一般的なガレージパンクバンドの何倍も演奏力があるし、パンクとメタルが自然と融合。メタルの完成でガレージパンクを演奏しているという事だろうか。こういう音を指してクロスオーヴァーと本当の意味で呼ぶ気がする。

 

本編もかなり充実した内容だったが、アンコールでも大量に曲を演奏してくれて、それも名曲ばっかりだった。メロディアスなガレージパンクには関心のない私でも思わず盛り上がってしまった。

 

トリに最適のバンドだった。

 

【点数】

 

出演バンドのジャンルが疎らだったため、1つのイベントとしての統一感はなかったものの、細かいジャンルの垣根を越えてパンクロックを純粋に楽しむという点では良いイベントだった。