●2018年9月1日(土)●
ZAY+Fatum
SWORDS OF THE EAST JAPAN 2018
Fatum(moscow)
LiFE
Coffins
Zay
Defuse
OPEN 18:00
START 19:00
前売 2000円
当日 2500円
(別途ドリンク代 500円)
昨今のライブではかなり楽しみにしていたものの1つ。ロシアのクラストコアの来日。
Fatumは近年のクラストコアバンドの中でも個人的なベストであり、DEVIATED INSTINCTなどのオールドスクールなメタルクラストを現代風にアレンジした最高のバンドだと思っている。
遥々ロシアから来日するというのも凄い話だ。お客さんも結構入っていた。
1、COFFINS
最近はパンク系のイベントでもよく見かける、ドゥームメタルバンド。
アップテンポの曲はクラストコアやハードコアを連想させる楽曲が多く、完成度の高い楽曲の数々には毎回、驚かせられる。
2、Defuse
再結成後にリリースしたEPのCD化も決まり、再結成後の活動が活性化しているDefuse。
DISCLOSEを下敷きにしたノイズコア、D-BEATサウンドなのだが、女性が演奏するだけで随分と印象が変わるものだ。線が細い音でノイズ度が高い。
3、Fatum
来日バンドの演奏が3バンド目!
改めてライブで曲を聴くと、音に厚みがあり、どちらかと言えばBOLT THROWERのようなデスメタル的な印象を受けた。ミドルテンポも印象的だし、限りなくヘヴィメタルに近いクラストコアという感じだ。
本人たちは礼儀正しそうな若者で、客を煽りながらも、音楽と誠実に向き合っていた…ような気がした。
個人的には、やはりFatumは速い曲に真骨頂があると思っており、爆走クラストコアソングが始まれば腕を振り上げるしかないのだ。
正直、音源よりも全体として地味な印象ではあったのだが、名演だった事には間違いなかった。
4、LIFE
改めて日本のクラストコアの代表バンドを聴くと、海外に引けを取らないレベルに日本のハードコアは達しているんだなと思わせられた。
5、Zay
三重県のZAY。割と見る機会が多いように感じていたが、記憶を辿るとレコ発以来だったので結構久しぶりの事だ。
まずボーカルの長髪が丸刈りになっていて驚き。ある意味、ハードコアらしいヴィジュアルになっていた。
1stアルバムの曲は最初から良いとは思っていたものの、何回も聴くと地味な印象だった曲にすら、スルメのようにどんどん味が出てきて、本当に素晴らしいアルバムを彼らは作ったんだと思った。
TRAGEDY系やネオクラストなんてジャンルに当てはめる事が馬鹿らしく感じる。
それは彼らが音楽性としてもメンバーの過去に在籍したバンドにしても、クラストコアを下敷きにしている事は間違いないにも関わらず、ウィンドミルモッシュをするようなニュースクールのファンが付いている事からも明らかだ。
1stフルアルバムに収録されていない、恐らく新曲と思われる曲も演奏していたが、曲展開もよく練られており、ソングライターは天才だと思った。
また東京にくる時には見に行きたいと思えるバンドだった。
【総評】
来日したFatumも日本勢も充実していて、良いイベントだった。