●2018年7月18日(金)●
大型フェスなんてほとんど行った事がなかったのですが、SONIC MANIA、1人で参戦してきました。
何と言ってもメインステージに該当するMOUNTAIN STAGEのバンドが全て見たいバンド!
元々はMY BLOODY VALENTINEの単独だけ行く予定だったのですが、それに数千円追加するだけでNINが見れるなら、と思った次第です(笑)。
それにしても久しぶりに行くと幕張メッセの会場がかなり広く感じました。
お酒を買うのには行列に並んで15分程の時間は必要。それもメインステージから離れた場所で販売しているので、お酒をガンガン飲んでメインステージに行くのは中々難しそうだ。
ただ驚いたのがドリンクが意外と本格的な事。ビールもプラスチックカップとは言え、しっかりとクリーミーな泡が立っていたし、他のカクテルも美味しそうだった。
オールナイトイベントだけの事はある充実感だ。
1、CORNELIUS
2017年リリースの新譜、Mellow Wavesがかなりよかったので、期待していたアクト。
とにかくMellow Wavesの収録曲がめちゃくちゃいい。人力エレクトロニカとでも形容したくなる内容。バンドの阿吽の呼吸が緊張感として客席側にも伝わってくる。
音楽性の変化から賛否両論ありそうだが、新譜の楽曲はファンも割と好意的に受け取っているのではないだろうか?
また懐かしい渋谷系サウンド時代の曲も演奏。新譜とは音楽性がかなり違って違和感もあったが、これはこれでよかった。
ただCORNELIUSの初期曲は元々好みではないので、最新アルバムの楽曲が最高!って感じだった。ラストは「あなたがいるなら」で締め。もう1度言うけど、最高。
2、NINE INCH NAILS
高校生の頃から聴いていたバンドが目の前のステージ上に立っているのはなんだか不思議な感じだ。
当時の過激で凶暴なライブはブートのビデオで見た事はあったが、生のステージを見るのは初めてだ。
今では見慣れたトレントの短髪姿も、当時にバッサリ切った時は随分と驚いたのを覚えている。
セットリストは新旧入り乱れた内容。完成された初期の楽曲は今でも古びず、むしろ新鮮味すら感じるのだから恐れ入る。
大好きな新譜、Bad WitchからもS**t Mirrorを含めた数曲を演奏。新譜の曲を聞きたかったようなものなので、生で聴けるだけで感動。
意外と知らない曲もあったのだが、それはそれでライブのセットに組み込まれているだけあって、初期曲とはまた別のテンションが内包されていた。
音量が他のバンドに比べるとやや小さく感じたが、全体的に中だるみのない、完成されたステージングだった。NINは凄い。
3、MY BLOODY VALENTINE
元々は単独でライブに行く事を予定していたマイブラ。初見である。
死ぬ前に1度は見ておきたいバンドだったから、2018年現在も現役で来日してくれる事自体に感謝だ。
心構えていたから、そこまで驚かなかったとは言え、凄い爆音だ。
耐えられない音圧ではなかったが、耳栓を付けた方が音のバランスが良くなるのではないかと思って事前に購入していたものを装着。付けて丁度良いぐらいの音のバランスだ。
最初こそLOVELESSの曲からの演奏が続き、初心者に媚びた選曲なのかとも思ったが、中盤以降は誰にウケるのかわからないようなシングルやEPの曲を連発。
単調な音のループ。マイブラはシューゲイザーとかギターロック以前に、人力テクノなのではないかと錯覚した。
変化に乏しいステージに一見の客が退いていくなか、繰り返される轟音をひたすら楽しんだ。
客に媚びる感じなどなく、マイペースを貫くバンド。淡々と曲を連発し、最後はYou Made Me Realiseからのノイズピットで締め。
圧巻のステージだった。
4、電気グルーヴ
大好きなテクノだし期待していた。悪くはなかった。
でも初期曲を演ってほしいのが本音だ。本人たちは新しい音楽性で前に進んでいるのかもしれないけれど、個人的には初期のテンションは現在は失われていると思っている。
再結成以前の曲がほぼ皆無なのには閉口。
モノノケダンスとか、MAN HUMANとか、昨今の曲の中でも名曲と呼べるものはあるのだが…。
少し消化不良な感じを持ちつつも、ソニマニ終了。
【総評】
値段分の内容はしっかりと楽しめました。それにしてもNINとマイブラが同時に見れてしまうなんてすごい事だったのかも。