●2018年7月2日(月)●

 

onward into oblivion

INSTINCT OF SURVIVAL JAPAN TOUR 2018

 

Sow Threat

Caramba

Instinct Of Survival

Radioactive

LiFE

ASOCIAL TERROR FABRICATION

 

OPEN 19:00/START 19:45

adv&door \1.500

+1D ORDER 

 

当初の予定と変わってSOW THREATと、ATFの2バンドが追加。ホームページの記載とは異なり、実際の開始時間は19:15でした。それでもチケット代は変わらずの、かなりおいしいイベント。

 

1、Sow Threat

恐らくはレコ発ツアーの延長で参加したと思われる沖縄のクラストコアバンド。

 

ライブは音源の数倍は迫力があり、緩急があり飽きずに最後まで聴けてしまった。

 

DEMO TAPEが発売されて秋葉原音楽館で演奏していたのを見た時以来、もうあれから2年ぐらい経ったと思うが、その時に比べるとかなり曲にもバリエーションが出てきた印象。

 

沖縄のバンドなので都内で見る機会も少ないし、見れてよかった。

 

2、Radioactive

ex-DECEIVING SOCIETYやDROP ENDのメンバーによる新しいバンド。

 

メンバー的にクラストコア寄りの音かと思っていたのだが、結構ロッキンでグルービーなハードコア。

 

ENT等の80年代のクラストの影響は感じさせるのだけれど、歪ませた音や、音圧に頼らない感じの曲で、トリッキーながらもキャッチー。モーターチャージド系のD-BEATバンドに近い感触。伝統的な日本のハードコア色も強い。

 

一聴してインパクトのある音ではなく玄人向けの音のようにも感じた。

 

3、Instinct Of Survival

3バンド目にして来日バンド!Instinct Of Survivalは以前にKAPPUNKで来日した時も見たのだが、他の見たいバンドと時間が被っており少ししか見れなかったのと、フェスの中での1バンドという事であまり大々的に取り上げられていなかったので、単独来日で見たいと思っていたのだ。

 

それにしても、中々良い感じにかったるいニューウェーブクラストコア。キリングジョーク影響下のメタルクラストとでも表現したいところか?

 

でも誰もが思い浮かべるのはAXEGRINDERだと思った。

 

そして1stアルバムとかの初期の曲も織り交ぜられるわけだが、後期のニューウェーヴ化してからの曲に比べて迫力がすごい。まるで爆弾を投下されたかの如く、激しいドラミングに衝撃を受けた。

 

個人的にはニューウェーヴ化してからの音源のが好みだと思っていたが、改めて1stの音源をライブで聴くと甲乙つけがたい部分もあった。初期も後期も最高!って感じになってしまうのだった。

 

4、Caramba

スラッジコア。corruptedやsun o)))を意識したと思われる、ドローン直前の激重サウンドではあるが、シャウトなんかはハードコア寄りで、Noothgrushなんかのスラッジ寄りの方向性にも思える。

 

何にしてもヘヴィな音やドゥームメタルが好きな人には引っかかる音だった。

 

5、Life

何回も見てるのに、何回見ても感動するのがLife。

 

やっぱり曲のレパートリーが多くてすごい。そして毎回ライブごとにセットリストや曲順を変えてくるのがすごい。

 

この曲が素晴らしいとか、このEPだけが素晴らしいとか、そういうバンドは今までにも多く存在したけれど、その活動やアイテム、ライブ、全てが一貫して素晴らしいのはLifeぐらいではないだろうか?

 

クラストコアが商業的に成功を収める事は少ないだろうが、このバンドが評価されていなかったら嘘だと思えるようなバンドだ。

 

最初は激しい曲から畳み掛ける攻め系のセットリスト。そして中盤では極初期曲の演奏で、ちょっと懐かしい感じの90年代ステンチクラストを披露。最後は定番曲で締めていた。

 

今回はお客さんの温度も高くて、かなり興奮出来るライブだった。

 

6、ASOCIAL TERROR FABRICATION

完全にダンスミュージック化。独特のドラムのビートが暴れるのに、この上ないリズムを叩き出す。

 

会場もモッシュの嵐で月曜日とは思えない程の大盛り上がり。活動歴の長いバンドだが、ここにきて独自性を開花させたと思えた。

 

【総評】

 

ステンチクラスト感満点のイベントだったし、イベント全体を通して本当に楽しめた。月曜日なのに客入りもかなり良かったし、充実した時間を過ごす事が出来た。