●2018年5月26日(土)●
●5/26(土)西横浜EL PUENTE
COMMUNiCATES & FADE-IN RECORDS pre.
「EQUAL COMMUNiCATiON 17 & YOKOHAMA INTERNATIONAL HARDCORE FESTIVAL」
EU'S ARSE(ITALY)/MUSTANG(函館)/COMMUNiCATES/SYSTEMATIC DEATH/LAST(津山)/KORRUPTION(新庄)/DAIEI SPRAY
OPEN 17:30 / START 18:00 ADV.2000yen / DOOR 2500yen+1D
かなり遅いライブレポートになってしまったが、EU’S ARSEの来日イベントに行ってきた。東京のアースダムのが家から近かったわけだが、対バンが好みだったので、こちらにした。
しかし西横浜は遠い。そして駅周りが何もなくて寂しい!!今回2回目だが慣れない。
1、SYSTEMATIC DEATH
東京でも何回か見ているが、彼らも地元の方が気楽に演奏できているような気がする。見ている側も演者側も楽しそうなライブだった。
2、DAIEI SPRAY
今回の西横浜行きを決めた理由の1つがDAIEI SPRAYの出演だった。UKメロディックから影響を受けたであろう、スピードに頼らないエモーショナルで力強い楽曲に打ちのめされた。
3、LAST(津山)
もはや関東でも盛り上がるバンドとして認知を高めた津山のスラッシュ、LAST。相変わらずの爆裂テンションで会場をヒートアップさせるのだった。
4、KORRUPTION(新庄)
ex-TOTAL FURYのメンバーが在籍しているグラインドコア。音源で聴いた時はイマイチに感じたのだが、ライブで聴くと音圧たっぷり。初期~中期にかけてのグラインドコアからデスメタル化していく時期のS.O.Bを捉えたようなサウンドだ。
メタルとハードコアの中間のような音が心地よく、メンバーもバンド歴が長いのか、非常に安定した演奏だった。これは良いものを見せてもらった。
5、MUSTANG(函館)
音源は持っていたけれど、ライブで見るのは初めてかもしれない。正直、音源も近年リリースされていなかったし、SPLIT EPのリリースを聴くまでは解散したものと思っていた。
骨のあるR&R調のロッキンジャパニーズハードコアで、新しめの曲から古い曲まで演奏されていたが、どれもかっこよかった。
北海道のバンドはハードコアに限らずメロディがエモーショナルで、よくもこんな琴線に引っかかるメロディを作れるものだと思った。
6、EU'S ARSE
好きなバンドだからこそ、期待しないようにしていた。私はイタリアのハードコアバンドが本当に好きだし、特にEU'S ARSEに関してはWRETCHED以上に好きなバンドだったからだ。
だから年老いたメンバーが棒立ちのパフォーマンスでテンションの低い演奏を行っていたら、今まで彼らの音源が再発され、ボーナストラック追加される度に買ってきた身としては、失望を禁じ得ないと思っていたのだ。
しかし期待は良い意味で裏切られた。ホラー映画の敵役で出てきそうな不敵な笑みを浮かべたボーカルは、演奏が始まるなり、猛テンションで畳み掛けてきた。
序盤から名曲「Attacco」を炸裂。マイクを向けられてサビの部分を歌わせてもらった事は一生の思い出になるだろう。
IMPACTとの名SPLITの音源も連発。1st EPとは違って、ジワジワと盛り上がってくる、やや超尺の曲に踊り狂った。
スタジオ音源としては残っていないと思われるが、編集盤CD盤のボーナストラックで収録されていた「Quando La Musica Morira」も演奏された。
当時のライブ映像を見ても、この曲は演奏されているし、これは80年代からライブの定番曲だったのではないかと想像できる。
正直、ボーカルの声はあまり出ていなかったし、適切なバランスの音だったとは思えないが、圧倒的なまでのテンションは私が思い描いていたハードコアヒーロー像とリンクした。
何よりメンバーが本当に心から再結成を楽しんでいるという感じがした。彼らも80年代の若かりし頃に作った楽曲を、今でも猛烈なテンションで演奏し、それを持って日本に来れた事を誇りに思っているのではないかと思う。
EL PUENTEは、ほぼ満員で、暴れるスペースの確保が難しかったので、東京公演も行っておけばよかったと後悔した。
しかしEL PUENTEでなければ、メンバーとの近い距離感が生み出す臨場感は味わえなかったと思う。
7、COMMUNiCATES
最後は企画者のCOMMUNiCATES。PIT BARで数回見たが、今回見て、こんな爆裂テンションのバンドだったっけと驚いた。
勿論、来日公演の対バンと、トリという事もあって張り切っていたのもあると思うが、凄まじいまでのテンションでレイジングハードコアを演奏していた。ボーカルも客席まで来て大暴れ。
私は疲れていたから後ろで見ていたけれど盛り上がっているお客さんたちは楽しそうだった。
途中で津山のLASTのカヴァーあり。濃密なライブイベントだった。
【総評】
横浜から家までは遠く、帰るのには少し苦労したが、遠くまで出向いた甲斐があると思わせてくれたイベントだった。