3月17日(土) ENZYME(Australia) - ABSURD REALITY JAPAN TOUR 2018
"BURNING SPIRITS & BLOODY REVOLT" 2days
ENZYME (Australia)
SKIZOPHRENIA (Tsuyama)
SLIP HEAD BUTT
EIEFITS
KRIEGSHOG
HAAVA
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 2500円 / 当日 2800円 / 二日通し券 4000円 (別途ドリンク代 500円)
PISSCHRISTのライブでボーカルのYeapを見たのも10年程前になるのかと思うと感慨深く感じた。
KROMOSOMは凄く好きな音だったのに、丁度、来日した時期にハードコアパンクから離れていて見に行かなかった。今でも後悔している。
そして今回の新バンド、ENZYMEだ。まだEP2枚のみのリリースだし、正直、音源だけでは消化不良感が強い。CONFUSEを意識したのは、よく理解できるのだが…。
そういう意味では来日はもっとバンドが仕上がってからでも良いのではないかと余計な事を考えてしまったが、久しぶりにYeapの姿を見たいのもあったし、対バンもよかったので行ってしまった。
1、HAAVA
復活したHAAVA。今流行りのZOUO系サウンドとなり、ミドルテンポの楽曲が光るが、やはりスピードチューンの問答無用のかっこよさに興奮してしまう。
また昔みたいなフィンコア影響下の新曲を作ってほしいものだ。
2、EIEFITS
個人的にはかなり良いバンドだと思うのだが、みんな暴れて聴くというよりは、まったりとした雰囲気で耳を傾けていた。
グルーブ感重視だが、スピードチューンでは畳み掛けるようなリズム隊とボーカルのSAHO嬢の詰め込むような歌詞がアグレッシヴだ。そういえばドラムが男性になっていたけれど、TAMAZOHさんは辞めたのかな?
…と思って調べたら、2017年に既に脱退していた。知らなかった…。
3、KRIEGSHOG
2010年代初頭。KRIEGSHOGは本当にかっこよかったし、その立ち振る舞いから楽曲まで、衝撃を受けた人はかなりいたはずだ。そのバンドが再結成した今も、問答無用でかっこいいのは喜ぶべき事だ。
楽曲もパフォーマンスも満点なのだが、今回は曲の最中に急にボーカルが行方不明になり(笑)、尻切れとんぼに終わってしまった。いや、それも演出のうちだったのか?
何にしても、そういった、その場その場の意外な演出や、ボーカルがいなくなったから、これで終わろうかという適当さもパンクっぽくて良かった。
4、SLIP HEAD BUTT
2ndアルバムが出てからは初めて聞く事になるSLIP HEAD BUTT。
イギー・ポップ譲りのギャンギャンなギターとボーカルの大胆不敵なパフォーマンス。
そして古典的なロックをベースにしながらも全然古臭さを感じない楽曲は、グルーブ感抜群で、音の塊となって耳に響いた。躍動感のある素晴らしいライブだった。
5、SKIZOPHRENIA
今更、語るまでもないロウパンクの雄。全ての楽曲が素晴らしく、何年経っても衰える事のないバンド。素晴らしい。津山が誇るパンクスター。
6、ENZYME
来日バンドのENZYME。老いを感じさせないYeap氏の激しいパフォーマンス。彼独特の気合いの入ったシャウトも、最早定番のようになってきている。
リズム隊は音源で聴いたよりもノイズコア色が強く、楽曲の輪郭はしっかりと聴かせながらも、より九州ノイズコアライクな音作りに感じた。
ノイジーでありながら、どこかキャッチーな楽曲は80’s ノイズコアだけではなく、90年代に入ってからのノイジーなストリートパンク、TOM AND BOOT BOYS周辺のバンド等を思わせるキャッチーさがあった。
曲が進むにつれて会場もどんどんと盛り上がり、終始、良い雰囲気のライブイベントだった。
【総評】
対バンはどれもよかったし、ENZYME自体も音源以上の迫力で、最初から最後までしっかりと楽しめるイベントだった。