●2017年7月15日(土)●
ZAY 1st album 'Cry for the moon'Release Party
ZAY
g.a.t.e.s
NoLA
LIFE
OPEN 18:30/START 19:00
adv \2.500/door \3.000
+1D ORDER
ZAYの1stアルバムリリース記念のレコ発ライブ。本当はDeath Dust Extractorが参加するはずが、急遽キャンセルとなり、代わりにLIFEになった。
LIFEは大好きなバンドなんだけれど、Death Dust Extractorがかなり久しぶりに見れると期待していただけに残念…。
1、NoLA
名前は聞いた事があったけれど、実際に聴くのも見るのも初めてのバンド。PANTERAみたいなモダンヘヴィネスを想像していたが、もっとブルージーで、個人的にはEYEHATEGODやGRIEFのようなスラッジコアを連想させる音だった。
どこかで聞いた事のあるようなリフでオリジナルティがあるとは言えないのだが、このグルーヴ感はベテランバンドでも中々出せない音で、90年代のヘヴィネスを知っていれば、嫌でも体が動いてしまうような音だ。
場を盛り上げるようなパフォーマンスも様になっており、若さ故の勢いが良い方向に働いている。正直、期待していたよりかなりよく、みっけもんのバンドだと思った。
2、LIFE
もう何度も見た事のあるバンドなのだが、不思議と飽きない。
そしてあれだけの音源をリリースしておきながら、ライブでも実験的に新曲を演奏したりと、とにかく作曲力が衰えない。本当に凄い事だと思う。
一時期はアンコールの定番となっていたDISCLOSEのカヴァーも封印し、クラシックなナンバーと新しいナンバーが並ぶセットリストは、本当に熟練のクラストコアバンドだけが出せる魅力で、今後もずっと続いてほしいと思った。
3、g.a.t.e.s
前に見たのは丁度2年ぐらい前だったような気がする、日本を代表するメタルパンクバンド。
1stアルバムリリース後は聴いた事なかったが、スカムでほこり臭いメタルパンクが続く。
正統派メタルを基盤にした音は昨今の若手のメタルパンクとは違い、様々な音楽の要素を吸収した、非常に深い音楽性。
そこに管を巻いたようなNegishi氏のボーカルが乗ると、独特のオリジナルティあるサウンドに仕上がる。是非とも酒を飲んで楽しみたいバンドだ。気分爽快。
4、ZAY
待望のZAY。ちょっと過剰とも思える演出と世界観が特徴。ややナルシズムな要素も感じる。
今回はロングセットと言う事で1stアルバム再現ライブとなった。ライブは音源以上によく、当たり前の事ながら生の音を強く意識させる音造り。
ボーカルもアルバム以上に冴えており、スタジオ音源では曖昧な表現になっていた歌詞に、実際のライブではMCや、歌詞を変える事で真の意図が汲み取れるようになっていた。
それにしてもシリアスというか、ハードコアパンクにはありそうでなかったタイプのバンドだったと思う。
音源では正直ダルいと思っていた曲もライブでは素晴らしい表現力を持って演奏されており、ライブを見る事で音源が余計に好きになってしまいそうな内容だった。
CDを買ってレコ発に行った数少ないバンドだし、それを後悔させないだけのステージングとライブ内容であった。
【総評】
4バンドともそれぞれに個性のある完成したバンドで、本当に無駄のないライブイベントだった。久しぶりに楽しくなってお酒を結構飲んでしまった。