●2017年5月13日(土)●
From The Darkness the24th
DISTURD
DEMOLITION
LIFE
SECOND TO NONE
WOLFGANG JAPAN TOUR
A.T.F.
OPEN 18:00
START 18:30
前売 2000円
当日 2500円
(別途ドリンク代 500円)
かなり前から告知されていた大きなイベント。メンツの強力さの割には他の大きなライブとも被っていたせいか、想像よりは人がいなかった。とは言え、通常の土日イベントよりはかなり多くのお客さんがきていた事は間違いない。
札幌からWOLFGANG JAPAN TOUR、名古屋からDEMOLITION、大阪からSECOND TO NONE。これまでにない強烈なメンツで行われるハードコアの祭典である。
1、A.T.F.
なんだかんだ活動歴も長いステンチクラストのA.T.F.。ミドルテンポのリフの良さと、危なっかしい前のめりのビートが炸裂するステンチクラストコアは1番目に盛り上げバンドとして最適であった。
2、WOLFGANG JAPAN TOUR
音源は持っていながらライブを見るのは初めてのWOLFGANG JAPAN TOUR。ポップパンクとでも呼べそうなキャッチーなサウンドでありながら、どこか捻れた音像。
Dinosaur Jr.に代表されるようなUSインディの捻れた音がそのままハードコア化したような楽曲なのである。
しかしボーカルの歌心やエモーショナルなメロディが心を震わせる。北海道のバンドはbloodthirsty butchersやCRUDEと言い、何故、こんなにも人の心を捉えるメロディを奏でられるのだろうか。
2番目のバンドながらアンコールもあり、会場も大盛り上がりであった。
3、SECOND TO NONE
邪術的とも言えるステージングで、圧倒的な存在感を放つセコナン。1stフルアルバムはハードコアと言うよりも、ポストメタル、音響とも捉えられる音だったが、生で聴くド迫力たるや、凄いものだ。
メンバーの怪しい風貌や暗めの照明もステージを演出するが、何よりボーカルの奇異な動きが、このバンドの存在感を底上げしている。
パフォーマンスも込みでとにかく凄まじいバンドであった。
4、LIFE
貫禄の大御所クラスト。物凄い勢いを持って音が迫ってくる。
往年のナンバーから近年の楽曲まで、どれもが個性的な曲ばかりで、よくこれだけ楽曲の創作意欲があるものだと感心してしまう。いつ見ても安心して見れるバンドだ。
5、DEMOLITION
愛知のDEMOLITION。何度か見ているが、特別この時は最高に思えた。
DEMOLITIONが他のメタルパンクバンドと違うのは、とにかく刻みまくっている事!スラッシュメタル直前の刻み方で、ギターソロもヘヴィメタルルーツと思われるのに、何故かパンクの精神は根付いている。
後半の数曲なんかは特別ヤバくて久しぶりに大興奮。なかなか、こんなメタルパンクの名曲は連発できないと思う。グレイト!
6、DISTURD
企画者でもあり、トリのDISTURD。AMEBIX系のミドルテンポクラストだけれど、ミドルテンポの曲でこれだけ破壊力があって興奮させてくれるバンドも少ないと思う。
速い曲よりも遅い曲のが盛り上がるのだから珍しい。これだけ過激なミドルテンポも珍しいだろう。職人芸的な曲の連発で終了。
【総評】
本当にどのバンドを見ても魅力的で、飽きさせる事のない良いライブイベントだった。中々、これだけのメンツが集められる機会もないと思うけれど、またこんな素晴らしい企画があれば顔を出してみたい。