●2017年2月19日(日)●

 

STAGNATION Discography「EVOLUTION NOIZE」releaseワンマンGIG at EARTHDOM

STAGNATION

 

▼オープニングノイズ

SOUND ART WORKS

 

▼Food

暗黒

ファンタ

 

▼DJ

SO

YUSKE

 

OPEN 17:30

START 18:30

前売 1800円

当日 2300円

 

STANATIONは私がパンク・ハードコアのライブイベント界隈を離れていて、久しぶりに現場に復帰した時に1番に衝撃を受けたバンドだ。

 

GAIやCONFUSE等のノイズコアの先人の影響を受けながらも、物真似に終始しない個性的なサウンド。更にメンバーの個性的なファッションや、笑顔で暴れまわるボーカルのAZUSAさんのパフォーマンスにも衝撃を受けた。

 

個人的にだが、音像にはSTRUGGLE FOR PRIDEにも似た衝撃を受けたのだ。

 

それから音源も集めて、九州のCONTROLとのsplitは、レコードプレーヤーを購入して良かったと心から思えるような名SPLITだった(CONTROL側の音源も最高だ)。

 

そんなSTAGNATIONだが近年はほぼ同じセットリストでファンから見ても面白みがなく、このワンマンという機会にライブでは演奏しないようなレアな曲が演奏されるなら見たいと思ったわけだが、普段と同じ曲だったらしんどいなという思いもあり、最後の最後まで迷った末に伺ったイベントだった。

 

1、SOUND ART WORKS

全く知らなかったのだが2人組のユニットで、ドローン的なノイズを演奏するバンド。どちらかと言うとマスロックとか、音響寄りのドゥームメタルとかが好きな人にウケそうな音。

 

個人的にはこの手の音は好物なので、聞き入ってしまった。ノイズコアだけではなく「ノイズ」も好きそうなSTAGNATIONが抜擢したのも納得のオープニングアクトであった。

 

2、STAGNATION 一部

一部は最初期のデモやEPを過去のメンバーも交えての演奏。こうやって初期の曲を聴くとGAI~SWANKYSの影響が色濃く出ており、現在では個性的な音を出すSTAGNTIONも、初期は直球のノイズコアを演奏していたのだと微笑ましくなってしまう。

 

しかし楽曲の完成度はお墨付きで、これはこれで現在のSTAGNATIONに匹敵する名曲の数々だった。今回、これらの音源がDISCOGRAPHY CDという形で再発され、音源として入手し易くなったのは、ノイズコアの歴史を記録するという点で意味があると思う。

 

3、STAGNATION 二部

この一部と二部の間が45分ぐらい空いて参りました…ノイズコアのワンマンはすぐに終わると思っていたので何も食べていなかった。お腹が空いて死にそうでした。

 

私事はさておき、第二部は割と昨今のライブでも耳馴染みのある曲が演奏されたのですが、初期の曲の新鮮さをも、かき消すかのような轟音ノイズと、プログレッシヴとも言える個性的なノイズコアで、今、この状態がSTAGNATIONの頂点なんだと改めて実感出来るような内容となっておりました。

 

更に最後の最後で、新曲を3曲も披露。少しポップな感じもする、今までとは路線の違う感じの名曲でした。そして嬉しい事に、今回のワンマンで無料配布されたCDには新曲が2曲も収録されていたのでした。

 

これだけでも、このライブに足を運んだ意味があると思わせてくれる内容でした。

 

【総評】

 

迷ったのですが、普段では絶対に聞けないような曲も聴けましたし、新曲の音源も手に入ったので足を運んで良かったです。好きなバンドのワンマンは、当たり前の事ながら行った方が良いですね。