●2016年2月28日(日)●

中野MOONSTEP

VAASKA
ESPERANZA
UNARM
FINALBOMBS
SAVAGES
LIFE
FORWARD

OPEN 17:00
START 17:30

予約 2000円
当日 2300円

VAASKAは前から聴いてたわけじゃないのですが、SKIZOPHRENIAとのSPLITで印象に残っていたのと、bandcampでも聴ける最新アルバムが良かったので、来日に行ってみる事にしました。スパニッシュボーカルのせいか、個人的に好きなフィンコアと同じ感触を受けるんですよね。むしろ最初に聴いた時はフィンコアだと思ってたぐらいですからね。

それにしても、この日は個人的に全然ハードコアの気分じゃなくて、家で陰鬱なテクノでも聴いて引きこもっていたいような日だったので、ライブが始まってもしばらくは乗り気じゃなかったです…個人的な事ではあるんですけど。

1、UNARM
最近はよく見ますが、5年以上前に見ていた時に比べて物凄く成長したと思います。スウェディュシュハードコア影響下の前のめりなサウンドと、まくし立てるよなボーカルが印象的。A級クラストコアだと思います。

2、ESPERANZA
久しぶりに見ました。見事なまでにUK82を押さえたサウンド。敢えてスピードを遅くしているのではないかと思うほどの、絶妙なテンポに職人芸を感じます。正直、派手さはありませんが、こういうバンドが存在している事に意味があるのではないでしょうか。本音を言えばPERSEVEREを見たいというのはありますが…。

3、LIFE
相変わらず安定のライブ。音源のリリースされていない新曲がかなり良いものが多いので、次回のリリースが楽しみです。

4、FORWARD
ドラムのAkiyamaさんがインフルエンザで休みという事で、各バンドのドラマーが飛び入りで参加して演奏するという異例の事態。なんとVAASKAのドラムの人も参加するし、曲も普段のFORWARDのセットリストでは絶対にやらないようなものも演奏していましたし、面白かった。

勿論、慣れない曲を練習せずやったのでしょうから演奏はガタガタでしたし、Akiyamaさんがいかに凄いドラマーかを知る事が出来たわけですが、今日みたいな日がたまにあっても良いと思います。

5、SAVAGES
CDのリリースから数週間でEPもリリースしたSAVAGES。最後に見た時に比べて曲自体が大幅に増えていました。誤解を恐れずに言えばエモや激情、ロキノンというジャンルを通過したUKパンクロックで、ありそうでなかった音を出しています。まさに唯一無二。これから曲が増えていけば大物バンドになるのではないかと思います。アンコールも演奏してました。

6、FINALBOMBS
やっとテンションがちゃんと上がってきたのはここに入ってから。1曲目から燃えあがる。FINALBOMBSはメンバー全員技術者だけど、特にギターは凄まじいね。あんな刻み方、ちょっとやそっとじゃ出来ない。VAASKAの対バンとしてもマッチしていたと思う。良かった!

7、VAASKA
正直、ずっとテンションの上がらないライブだったんだけど、VAASKAが始まって、自分の中での何かが弾けたね。最高!横ノリのD-BEAT。激しさだけで押すタイプじゃなくて、引くところは引く、攻めるところは攻める。音楽性こそ少し違うとは言え、FINALBOMBSのような職人芸的D-BEATを感じるんだよね。彼らには。

玄人ぶるわけじゃないけれど、彼らの音はどちらかと言うと派手な部類ではなく、細かい技術の積み重ねみたいな音で、とにかく激しい音を聴きたい人には向かないのかもと思う。だけど、そのD-BEAT精神すら凄まじいもので、まさにDISCHARGEが持っていた、独特の個性やオーラを彼らも持ち合わせていたのだ。

DISCHARGEの出身国のイギリスではなく、アメリカからこんな素晴らしいD-BEATバンドが出てきた事が、単純に凄い!自分がいいと思ったバンドを見に行く事をして良かった!VAASKA最高!

【総評】

VAASKAのためだけにでも行ってよかったです。