●2016年1月9日(土)●

OPEN 15:00 / START 16:00

THRASH DOMINATION 2016 「最強決定戦」第2弾
KREATOR / DESTRUCTION / DARK ANGEL

オールスタンディング
前売り¥10,800(tax in.)

とりあえず前売りなのにチケットが高い!しかしそれでも見に行かなくてはいけない理由。それは私が唯一、SLAYERと同列で愛し、スラッシュメタルの手本とするバンド、DARK ANGELの初来日だからです。

正直言えばLIVE SCARSを聴いて引きこもってた高校時代に見たかった気がしますが、約10年越しで夢が叶うわけですから文句は言いません。行ってきました。

会場に行ってみて思ったのは、想像していたより人が多いという事。KAPPUNKの時より多かったのではないでしょうか?そしてスラッシュメタルという、ややニッチなジャンルにこれだけのファンがいた事に驚きました。チケット代も決して安くないのに、スラドミ恐るべし。

そして人が空いてから…と思ってゆっくり入ったら、速攻DARK ANGELの物販が売り切れていました。まぁ、売っていたとしても4000円のTシャツを買ったかと言うと買わなかったとは思うのですが。どこかのブランドの奇抜なデザインのTシャツならともかく、通気性の悪いバンTで4000円って高くないですか?

更にギリギリで入った為にドリンクチケットを飲み物に交換する暇もなく、適当に荷物の置き場をみつけると、今回の主目的にしてトップバッターのDARK ANGELを見に前に行ったのでした。

1、DARK ANGEL
なんだかんだメンバーが出てくるまでは緊張しまくり。念願のDARK ANGELだからね。そして拍手と共にメンバー登場。

1曲めはTIME DOES NOT HEALから。正直、誰もが4thが悪いとまでは言わないまでも、ライブで4thの曲を特別望んではいなかったはずなのです。しかし改めて聴いてみるとすごく耳馴染みがあり、このハイトーンこそDARK ANGELと感じさせるような名曲だったのです。よく、これだけ長い曲をダレる事なく演奏するものだと思います。

そしてボーカルのロンの髪型!モヒカンにタトゥーだらけの腕!パンクスと見間違うような風貌です。想像していた以上に見た目が若いです。動きもアグレッシヴです。

それからは畳み掛けるような2nd、3rd曲の連発。「We Have Arrived」、「The Burning Of Sodom」、そして名ミドルテンポ曲「Death Is Certain (Life Is Not)」!!!上がりまくりだね。実際に目の前でその演奏が展開されている事に現実味が持てなかったりもしたけど、持てる限りの力で暴れたよ。

しかしライダース着て暴れるようなイベントじゃないね。冬だから半袖1枚はさすがに寒いと思ったけれど会場の熱気が凄まじい!「Darkness Descends」のギターソロとか、まぁ、この曲に限らず、スタジオ音源をほぼ再現している辺りが凄まじい。本当にカッチリした演奏で何の衰えもなかった。

ありがとうDARK ANGEL!最高のバンドだった!

2、DESTRUCTION
転換早すぎ。便所に行って戻ってくるだけで、すぐに演奏開始。また酒にありつけず。

最初の3曲ぐらいは再結成後の曲から。曲の出来以上に、ほとんどのスラッシュメタルが再結成後の曲なんてまず演奏しない中で、再結成してからのアルバムの曲が普通に盛り上がってる事実がすごいよね。80年代の初期衝動時期の曲と2000年以降の曲が調和してるっていうのが驚く。

4曲目のMAD BUTCHERで大爆発。やっぱりスラッシュメタル史上に残る名曲だね。更にAce OF SPADESのカヴァー。これもパンクっぽいノリで、単調なんだけど盛り上がる!そしてRelease From Agony。こういうテクニカルなスラッシュナンバーもライブ映えするね。最高!

でも何より燃えたのはTotal Desasterだね。やっぱり初期のDESTRUCTION、超好きなのかも。とにかく前につんのめりまくりのハードコアなライブでした。

3、KREATOR
Enemy of God→Terrible Certainty。Terrible Certainty聴きたかったから満足。前2バンドに比べて緩急あるから助かる。最初の2バンドはとにかく押しまくる曲が多いからね…昔は早い曲だけで良いと思っていたけれど、最近はミドルテンポの曲がないときつい…。

しかしKREATORはスラッシュメタルの枠にとらわれないヘヴィメタルを演奏しており、貫禄が凄まじかったなぁ。曲の好みで言えば前2バンドなんだけど、トリはKREATORで文句ないというか、それが相応って感じのライブだった。

ゴシックメタルな後期の曲と、初期のスラッシュメタルの曲が自然と同居するセットリストも凄まじい。アンコール後のViolent Revolutionには感動。なんだかんだで後期KREATOR好きだったんだなぁ、自分。そして初期曲の凄まじいまでのブルータルな勢いにも驚きました。

【総評】

チケット代は高かったけど、どのバンドが特別優れていて、どのバンドがハズレとかじゃなくて、それぞれが均等に価値を持ったライブをやっていたという、奇跡に近い対バン、ライブイベントだったと思います。大御所ってのは凄まじいなぁ~、と改めて思わせられました。しばらくスラッシュメタルばっかり聴きます。