●2014年12月15日(火)●

下北沢SHELTER

OPEN 19:30 ATRT 20:00
前売り¥2800
当日¥3300
出演
HELLCHILD / ZENI GEVA
※当日HELLCHILD、ニューラインナップによりレコーディングされたCD付き

平日のなんでもない日に行われたHELLCHILDの再結成ライブ。シークレットとは言え「地獄童」として再結成もしていますし、HELLCHILDの名前で再結成イベントをするのは初めてとは言え、1度見た人には興味の薄れるイベントではないのでしょうか。

それもZENI GEVAという同系列のメタルバンドではない異色の対バンで平日20時過ぎ。客入りは良いと言えるほどではなかったと思いますが、適度に隙間も空いて見やすかったので、よかったのかもしれません。あとは割と年配の方が多かったような…とは言え、実際に活動していたのは20年ぐらい前の話ですから、それもそのはずですね。

1、ZENI GEVA
スティーヴアルビニに愛されたバンド、ゼニゲバ。私も高校生の頃によく聴いていましたが、聴けばきくほど日本っぽくない音だと思います。ベースとドラムの2人だけですが、飛び出す音の音圧たるや壮絶。

何より2人のテクニックが凄まじいんですね。特に吉田達也氏の平然とした顔でメタルやパンク顔負けの壮絶ドラムを叩きだす感じたるや、いやぁ~、凄まじい!

トータル的な意味でハードコアとも言える音楽性で、DOOMの再結成イベントで見た時よりも興奮して見れました。しかし下北沢シェルターって初めて行ったのですが、正直、音は良くないな…と思いましたね。

2、HELLCHILD
自分でチケットを買ったものの、オリジナルメンバーはギターの鈴木さんただ1人。ボーカルもツカサさんじゃないし、正直期待しろって方が無理なラインナップではあるんですが、意外や意外、これがやってくれたんですよ。

1曲目は大好きな2ndの1曲目から開始。いやぁ~、HELLCHILDの中で一番好きな曲なので失禁ものですよ。新ボーカルのKazさんもツカサさんに負けず劣らずの咆哮で、怖い雰囲気もある方で、それがバンドの音楽性にマッチングしていると思います。

かなりブルータルな音作りなのにサウンド自体は思っていた以上にキャッチー。そして個性的。メロデスでもないんですけれど、メロディアス。どうすればそんなリフやメロディが思いつくんだと言えるぐらい凄い楽曲ばかりで、捨て曲一切なし。HELLCHILDと言えば看板ボーカルだったツカサさんの印象が強いと思いますが、ギターの鈴木さんの才能が容赦なく発揮されたライブだと思います。

アンコールも2回あり。平日のライブという事もあってか暴れているような人はいませんでしたが、皆さんが曲に聞き入って大人の楽しみ方をされていたような印象を受けました。

【総評】

想像以上のかっこいいライブに度肝抜かれました。2月のEARTHDOM10周年のライブイベントにも足を運ぼうかと思います。