●2015年10月18日(日)●

ちょっとレポートが遅くなってしまいましたが書きます。

SOW THREAT沖縄/CONSOCIO SENTENCIA仙台/POSSESSION!登戸/FILTHY HATE
秋葉原音楽館
12:00 OPEN and START

秋葉原のスタジオを貸し切って行われたライブ。今年はこのスタジオと縁があるのか、TRANSGRESSORの再結成でも伺っているので2回目です。

最初は人の少なさに不安になりましたが、最初のバンドが演奏を開始する頃にはスペースに相応しい人数の人が集まってきました。よかった…。

ちなみにメンバーが振舞ってくれたと思われるお茶割りのボトルがあり、なんとお茶割り飲み放題。とは言え、恐らくは私のような外部者よりも、身内の方のお客さんに向けてのものだと思うので、焼酎ボトルから遠慮なく何十杯も拝借…とは雰囲気的にいけませんでした。ボトル自体も控え室のような外部者が入りづらい部屋にドーン!とありますしね。しかし、かなり濃い目のお茶割りに2杯でノックアウトでした。

1、POSSESSION(登戸)
今回が初ライブとなるらしい登戸のバンド。音は懐かしのスケートスラッシュでUSハードコアの要素満載。少しGORILLA BISCUITSのようなメロディアスな要素があり、バッキバキのハードコアというよりはキャッチーな路線です。素人の耳で聴いてもドラムがズレたりしていましたが、初ライブという事でご愛嬌。何より音源リリースのないバンドとしては曲の完成度が高いと感じさせてくれました。

2、FILTHY HATE
再活動してからは初めて見るのですが、再活動以前と同じく凄いサウンド。メンバーは変わってもマインドは変わらないという事でしょうか?クラストとUSハードコアのクロスオーヴァーという、水と油を混ぜたようなサウンドなのに見事に融合。凄まじいエネルギーを持って、音が客にぶつかってくるという表現が適切な気がします。

正直、リリースされている音源はTAPEもCDもいまいちだと思います。割と構成が複雑なので、CD-RやTAPEのようなRAWな音質よりは、輪郭がハッキリしているプレスCDの方が良いのではないかと思う次第。だってライブの凄まじさが音源では半減しているとしか思えないんですよ。見た事ない方は先入観に捉われず、是非ライブで見ていただきたいバンドです。

3、SAW THROAT(沖縄)



沖縄のクラストコア。以前にEL ZINEのインタビューでSHITLICKERSからの影響を受けたと公言していましたが、あそこまで一生即発な感じではないにしても、速くて短いクラストコアを聴かせるSAW THROAT。

ステンチクラストだのメタリッククラストなど、クラストの中でもジャンルが細分化されている中で、短くて攻撃的なシンプルなクラストコアは逆に響くものがありますね。私はハードコアに複雑さとかは求めていないので、こういうストレートなのが好みです。

4、CONSOCIO SENTENCIA
仙台の友達に薦められていたのを思い出して見に行ったCONSOCIO SENTENCIA。結論から言うと最高でした。DESPERDICIOのギターの方が平行してやっているバンド。油断すると無個性になってしまいそうなUSハードコアスタイルなのですが、80’sをベースにしつつも、外に打ち出される開放感はまさに現代のハードコア。

誤解を恐れずに言えばキャッチーな部分もありますが、間違いなくバッキバキのハードコア。「こういう方向性」と一言で言い表せない感じなのにもかかわらず、やりたい事がしっかりと見えている感覚が凄く、とにかく久しぶりに日本のハードコアでガツーンと脳天に食らわされるぐらいの衝撃を受けました。

クラストミーツUSハードコアなボーカルのファッションもかっこよく、今回のイベントは大きな意味でクロスオーヴァーなバンドが集まったのだと思います。

【総評】

遠方の見たかったバンドも見る事が出来て大満足でした!