●2015年10月12日(月)●

まさかこんなに早く2回目が開催されるとは思ってませんでした!KAPPUNK!

今回は会場も川崎クラブチッタにパワーアップ!脅威の4ステージで本格的なパンクフェスティヴァルとなったのでした。

出演バンドはあまりにも多すぎるので割愛させてもらって、自分の見たバンドだけレポートしていきます。ちゃんと最初から最後まで見たアーティストには番号を振って詳細にレポートします。

まずは11時頃に川崎に到着。チッタ近くの中華屋「成喜」でタンメンを食べて、いざ、出陣。12時前に入った人に特典があるというので、またキーホルダーでも貰えるのかと思って期待していたのですが、ステッカーでした…。



そして11:58にも関わらず、HAT TRICKERSがフライングスタートしており、早速タイムテーブルなんて守っていないところがパンクを感じます。私はドリンクチケット(というかKAPPUNKの世界のコイン?)を使ってドリンクを飲んで、ダラダラと見ます。

正直、ハットリは普段から何回も見て飽きていたので、途中離脱すると会場をフラフラ。普段は1階に設置されているコインロッカーが全部撤去されており、1階廊下にステージが組まれてました!すごい!ロッカーは2階に移動(というか元々2階にはロッカーがあったのかもしれません。私は今まで2階に上がった事がありませんでした…)。



2階にはバーステージも組まれており、別のアーティストが準備していました。同じKAPPUNKというイベントなれど、人によって見たバンドも感想も変わるでしょう。



そして2番手のANGER FLARESを軽く見ながら体を解し、13時開始のThe 原爆オナニーズから真面目に見始めました。

1、The 原爆オナニーズ(13:00~)
最初の「発狂目覚ましくるくる爆弾」は正直、今までのライブで見たのに比べると迫力がなく、チッタの広さが関係しているのかなと思ったのですが、すぐに音量が改善されてど迫力に。このグルーヴ感は彼らにしか出せないと思います。適度に暴れられて楽しかった!

2、偶想DROP(13:30~)
13時半からはメンバーにパンク好きを公言する方がいたりと、何かと話題のアイドルグループ偶想DROP。メタラーをターゲットにしたBABY METALモドキは多数いるわけですが、パンクスをターゲットにしたアイドルは珍しいのではないでしょうか?FUCK ON THE BEACHとも対バンしてるわけですしね。

そして偶想DROPは適当に見てZYANOSEに移行しようかと思ったのですが、思っていた以上にテンポも楽曲も良いライブで、最後まで見入ってしまいました。実は前に友達の誘いで無料イベントで見た事があって、その時はB級アイドル感が否めない印象を受けたのですが、今回は前に見た時よりだいぶダンスも歌も上達した印象があります。何より可愛い…やっぱり自分もアイドルにハマりやすい性質の人間なのかもしれません!

その後、廊下ステージで中国パンクだというSMZBを少し見るも、中国の楽器を使った変わったパンクなのはいいが…その割には…曲が単調というか。自分の苦手なタイプだったので早々に退散。その後、バーステージでFUGU & JAMを見ました。初めて見たけれど、GAUZEの時とは思えないほどのマッタリとした進行と、幸せそうなFUGUさんの笑顔は、GAUZEの時とは対照的でした。

もしかしたらこれが今現在やりたい音楽であり、GAUZEをやっていた事には精神的な負担があったのかも?というぐらいノビノビとしていました。しかしPOIKKEUSが始まりそうだったので途中退出。途中で退出した割にはキッチリと音源は3枚全部確保。

3、POIKKEUS(15:30~)
既に廊下ステージで始まっていたPOIKKEUS。相変わらず凄まじいまでの迫力とかっこよさで、彼らにはアンダーグラウンドは似合うものの、廊下ステージのような狭さは似合わないような気もしました。既に音源化していない曲がかなり増えてきているように感じるので、1stアルバムがリリースされるのも間近でしょうか?!

4、SKIZOPHERENIA!(15:50~)
そして次はスキゾ!普段の狭いライブハウスで見るのも良いですが、柵のない広々としたステージ(と言ってもサイドステージですが…)で見るのも新鮮。客は普段より少し寂しい感じもしましたが、暴れまくりました!相変わらずRAWで速い曲の数々がヤバイ!

その後、ORDERの演奏が始まるのを廊下ステージで待機。

4、ORDER(16:50~)
見るのは初めてだったのですが、個人的に今回のイベントのベストアクトかもしれません。友達に「今のORDERはテポドンとか出してた頃と全然違うから…編成が…」と言われていたのですが、なんとギターレスのブリブリベースのトリオバンドに変貌していました!ポストパンクもびっくりなアナーキー具合です。

曲自体は往年の曲なんですが、グルーミーで歪んだベースと、タイトなドラム、そして存在感抜群のボーカルで凄い事になっており、ただでさえ個性的な楽曲の数々が凄まじい事になってました。まさに唯一無二!

お客さんはパンパンだったにも関わらず、乗り方がわからないのか棒立ち状態。でも凄まじいライブで感動しました!大好きなEP「SARU」の2曲もやってくれましたし最高でした!

5、ASSFORT(17:20~)
ORDERが終わり次第メインステージに走って行ってASSFORT。なんだかASSFORTには広いステージが似合う気がします。初めて見たのが恵比寿のリキッドルームでの再結成イベントだったからかもしれないけれど…。

畳み掛けるようなハードコアな楽曲の連発は、まさにジャパニーズハードコアの1つの完成系であり、容赦ないです。

6、RADIOTS(17:50~)
今回はあまりにも対バンの客層が違いすぎたのか、正直、人で一杯…とはならなかったが、RADIOTSファンはバンドに忠誠を誓う!やっぱり最高峰のメロディックハードコアソングを届けてくれるバンドだと思います!突っ立ってなんて見てられない。そういう楽曲が彼らには揃っている!

7、DEATH SIDE(18:20~)
ちゃんと最初から見たけど、疲れていたのもあったし、LOFTで見たのもあって後ろの方から見学。客観的に見て今回一番盛り上がっていたかもしれない。往年の曲を連発し、サクッと終了するのもハードコアらしくて良いかも!

8、恒雅彦(18:50~)
恒岡章(Hi-STANDARD, CUBISMO GRAFICO FIVE)、村上正人(ASSFORT、 HELLBENT、R)、HIKO(GAUZE)によるパンク/ハードコア/サイコビリーのドラマーたちがトリプルドラムセッションを繰り広げるユニットのライブ。

他の客も独り言のように言っていたけど、ドミューンで見たBOREDOMSを思い出すような感じで、会場の客席側にドラムセットを設置。3人のドラマーが登場となる。

とにかくHIKOさんのドラムが見ていて強烈。早ければいいってものでもないだろうけれど、恒岡さんは他の2人に合わせるのが大変そう…って印象に映った。元々、高速ドラマーとして有名なわけでもないですしね…。

でも凄まじいとしか表現できない圧巻のライブでした。

9、S.O.B(19:30~)
今年は2回も…というと別に多いわけではないのですが、見ているS.O.B。特別、言う事はありません。最強のデスメタルソングが揃っておりますし、1stの曲が最高なのも変わらず。このバンドも大きなステージが映えます。

10、DISORDER(20:00~)





よかった!最低だった!最高だった!

ハゲ、半裸、エプロンの男が登場。え?!これがtaf?あとの2人は若そうだったが、とにかく全員に緊張感がない。ギターのチューニングをダラダラと始めたところで不穏な空気が漂い始める。

そして曲が開始!ガビガビ!何やってるのかわからん!曲が遅いか、速いかの区別はつく!とにかく最高。イギリスのバンドだけど、これこそ南米ハードコアの体現!そして何十年も活動していながら、進歩のない音楽性が凄まじい。今までDISORDERの来日は不評だったと言う事がよくわかるライブだった!

更には途中でギターの下手さに苛立ったtafが、飲んだ後のドリンクのコップをギターに投げつける。それが当たっても無表情で立っているだけのギターが切ない…。とにかくリアルパンクで、ある意味壮絶なライブだった。この思い出を俺は一生忘れないだろう…。

そしてDISORDERから速攻で廊下ステージに移動して、終わり際のBLACK AND WHITEを2曲ほど見て、その後FORWARDに移動と大忙し。BLACK AND WHITEはいつも通りの破壊的なステージングでした。

その後、FORWARDがDISORDERとは段違いの圧巻のステージを見せてくれました。ボーカルのイシヤ氏がステージから降りてきて、川崎クラブチッタの広い客席を練り歩くのは圧巻。DEATH SIDEの再結成以上の凄まじいものをこの日のFORWARDからは感じた…のだが、FRENZYがどんなもんか見たくて途中で離脱。

11、FRENZY(21時~)



あのFORWARD圧巻のステージングを見逃してまで見るものだったかと言われると怪しいんだけれど、後悔はしていない。

HARDCORE SURVIVE招集のRAW PUNKバンド。ノイズコアなんだけど、リフがメタリックで、ちょっと変わった感じ。レコ屋のレビューにも書かれていたけど、あまり似たバンドが見当たらない感じだった。客も大盛り上がりで、まさに廊下ステージにふさわしいバンドだったと思う!

最後はサイドステージに戻って、終わり際のPILEDRIVERを見て終了。PILEDRIVERを見たのは数年ぶりだったけど、こんなかっこいいバンドだったっけ?と思うほどの名曲揃いでした。これぞジャパニーズハードコア!

こんな感じでKAPPUNKは終わりました。正直、ACBとロフトぐらいの規模が丁度よくて、クラブチッタは広すぎるんじゃないの?!と思ったのですが、これだけアンダーグラウンドなパンクバンドが集まってフェスが出来た事が奇跡に近いと思います。

来日バンドも毎度大物ばっかりですし、次回も楽しみにしたいです!