●2015年8月2日(日)●

8/2(sun) BLOODBATH RECORDS presents
「Koiwa Death Fest.vol.70 Special 2015」
「70th Anniversary」
live:
MURDIENA(from Shiga)
FETUS SLICER(from Taiwan)
ENEMA TORTURE(from Taiwan)
ROSEROSE
AIMING HIGH
NEUROTICOS(広島)
C.S.S.O

予約:2000円
当日:2500円

SECOND TO NONEと不幸のワンマンがかたや行われている中、C.S.S.Oの再結成目当てで行ってきました。正直、C.S.S.Oには冷静になってみればそこまでの思い入れもないですし、対バンもあまりにも知らないバンドばかりだったので、かなり迷ったのですが行くことにしました。

1、ENEMA TORTURE
台湾の1人ゴア野郎。ツタタタタタと単調なマシーンドラムに単調なリフ。一発屋芸人のような面白さはありましたが長く見ていられるようなものではなく、適度な時間で終わってくれてよかったです(笑)。

2、AMING HIGH
今回の対バンと合っていたかは別として、このバンドはすごいですよ。NWOBHMのいいとこどりをした正統派メタル!このリフ、このギターソロに震えないならヘヴィメタルという音楽自体が合わないのではないか?!と言わんばかりのクサメロ連発。メンバーのルックスのダサさもプラス要素です。

3、NEUROTICS
広島デスフェストなどが開かれ、デスメタルが熱い県と言われる広島のバンド。オフィシャルで視聴した感じCANNNIBAL CORPSEみたいなバンドなのかと思いましたが、実際に聴くともっとブルータルでDEEDS OF FLESHなんかを思い出させてくれました。

4、FETUS SLICER
また台湾の1人ゴア野郎。またENEMA TORTUREみたいなのかと思ったのですが、こちらの方がマシーンドラムの迫力もありますし、前者と比べれば曲もかなり練られた感じがあり音楽として楽しんで聴けました。

またこのゴア野郎の下水道ボイスによる何て言ってるのかわからないMCや曲名紹介が面白くて、会場もウケてました。最後に台湾の友達からの紹介で「NO SEX(童貞)」と紹介されていましたが、台湾でも1人でゴアグラインドなどやっている人間はモテないのでしょう…。

5、C.S.S.O
BUTCHER ABCのNARU氏が在籍していたグラインドロックバンド、C.S.S.O、まさかのリユニオンショーです。エプロン姿じゃないNARU氏が新鮮。曲は後期からですが、グラインドロックの基礎というか、そもそもGBN以外にフォロワーがいない特異な音楽性。ゴアグラインドというジャンルの未知の可能性を、解散したバンドでありながら教えてくれました。

これだけ複雑で完成されたC.S.S.Oというバンドの音楽性がありながら、オールドスクールデスに原点回帰したBUTCHER ABCへの流れも面白いなと思いました。再結成の割には数曲の演奏であっさりと退陣されましたが、見に行った価値があったと思わせてくれる演奏でした。

6、ROSEROSE
すごい久しぶりに見ましたが、相変わらず演奏にキレがありまくりです。むしろ昨今の曲がしっかりと存在感を放ってきて、2015年の今を生きるバンドとしての勢いが出ているのではないでしょうか?!MCはちょっと内輪ノリで寒めだけど…演奏は抜群です。

最後はなんと「デスメタルのフェスという事で」とBRUTLIZEの1曲目を演奏してくれました。みんな盛り上がっていなかったけど知らないのかな?確かに再発されてない時期のアルバムだけど、このアルバムは個人的に最高だと思ってます。デスメタル期の曲は封印したと思っていたので嬉しかったです…。

7、MURDIENA
滋賀のマーダイナ、東京での初ライブだそうです。やたらと大きなボーカルが鎖を噛んだり、恐竜のフィギュアをアンプの上に置いたりとパッと見では色物感がありますが、音楽性自体は古典に忠実なスラッシュメタル。良い意味で、SLAYERや初期SEPULTURAのフォロワーのB級スラッシュメタルのCDを買ったら収録されていそうな曲の連発。

皆さん、初見の方が多いせいか様子見のような状態でしたが、曲はかっこよかったと思いますし、見栄えもするので、頑張れば売れる…なんて事はスラッシュメタル業界にはないだろうなぁ…。でも自分達の愛した音楽を貫いていってほしいです。

【総評】

デスフェストと言いながらもバラエティに富んだ音楽性のバンドが多く、大きな意味でのメタルフェスティヴァルみたいになっていたと思います。こういうアンダーグラウンドなイベントが存続すればいいと思います。