●2015年7月20日(月)●

MANGROVE LABEL AND POGO77RECORDS
【MANGROVE LABEL VA/SCRAP! (CD) + POGO77RECORDS ASUKA AND THE BUM SERVANTS (7") ダブルレコ発GIG】

TOM AND BOOT BOYS / CHAOS CHANNEL(名古屋) / EIEFITS / THE RAYDIOS / BLACK AND WHITE / THE ERECTiONS. / CENTIPEDE(大阪) / STAGNATION / CAR CRASH / BEER BELLY / HAZARD

DJ:CONNOR (FROM UK) / SO (HARDCORE SURVIVES)

OPEN 14時
START 15時
予約 2400円 当日 2900円

GAI・SWANKYSのフォロワーはほとんど出ていない。いや、実際には恐らくフォロワーと思われるバンドは九州からもそれ以外の地域からも、海外からも、多数出ていると思います。ただ、どれもそのオリジナルのクオリティーに到底追いついていないし、フロントマンにも魅力のないものばっかりだというのが私の本音です。GAI・SWANKYSが好きだからこそ、フォロワーバンドを聴いて「音は確かに似てるけど、何か違うなぁ…」感が否めなくなってしまうのです。

そんな中で90年代に大阪で結成。2000年代になって奇跡の復活を遂げたCHAOS CHANNELばっかりは、GAI+打ち込みドラムという想像も出来なかった組み合わせで完成度の高い音楽を放っており、これは見に行かなければと意気込んでいました。

正直に、対バンがあまり好みじゃないというか、いつも見ているようなバンドばかりだったので魅力を感じなかったものの、この期を逃したらいつ愛知から来るのかという事でチケットをゲットした次第です。

1、BEER BELLY
今時珍しいTOM AND BOOT BOYS系のPOGO PUNK。ベースの子が可愛くて、あんな子いたっけと思ってたら新メンバーでした。グダグダのMC含めて1発目のバンドとしての笑いは取れたのではないでしょうか?曲がキャッチーでわかりやすい!

2、HAZARD
活動歴も長くなってきたHAZARD。今回は珍しくMCを行なっており、政治の話とかをしていました。曲の完成度はどんどん高まってると思うのですが、昔に比べて人気は寂しいなと思ってしまう次第です…。

3、THE ERECTiONS.
アメリカーツアー帰りのERECTIONS。この手のPOGO PUNKバンドにしてはノイズに頼らず、割とシンプルな音作りで、しっかりと曲を聴かせます。このバンドに関してはハードな曲より歌メロのある曲のが好きかもしれないです。

4、CENTIPEDE
大阪パンク。音源で聴くと正直、その魅力は伝わってこないのですが、ライブは激しくてかっこいい!日本語詞を聴いてるとスターリンみたいなドロドロパンクの影響を受けていそうな気もするのですが、音楽性は70’s PUNKやPOGO PUNKに近いもので、なんだか不思議な感触のバンドです。

5、STAGNATION
相変わらずスゲーかっこいいんですけどねぇ~、セットリストも大体同じようなものだし、少し飽きてきたっていうのはあります(笑)。彼らの企画には何度もお邪魔してるからだと思うんですけどね。

6、THE RAYDIOS
国産ガレージパンクTEENGENERATEのメンバーによるバンド、THE RAYDIOS。見たこともなければ今回のライブで存在を知ったぐらいですが、これがめちゃくちゃかっこいいガレージパンクで、シンプルながら痺れました。個人的に思い出すのは後期ZYMOTICSなんかがこんな感じだったのですが、むしろ時系列で言ったらZYMOTICSの方がTEENGENERATEやTHE RAYDIOSに影響を受けているのでしょう。このバンドは音源を集めたいところです。

7、CAR CRASH
フライヤーなどで名前は知っていたKBD PUNK系のバンド。これ、BLACK AND WHITEみたいな発狂ものの70’s系PUNKじゃないですか!もう少しガレージ寄りの音楽性ですが、メチャクチャかっこいい!女性コーラスやメンバーのルックスも決まってる!3曲入りEPがリリースされているみたいですが、ライブでは当たり前ながら3曲以上演奏していたので持ち曲は割とあるはず。早くアルバムを出してもらいたいバンドです。これはちょっと衝撃的だった!

8、CHAOS CHANNEL
東京では知っている人がいないのか、対バンが70’s PUNKばっかりだったのでアウェイだったのかわかりませんが、ステージ前は寂しい状態でした。

それでも凄かったですよ。見に行ってよかったと心から思いました。ボーカルのNo.6氏のパンクらしからぬモジャモジャ頭のツートーンに奇怪なパフォーマンス。髪や体をかきむしったり、ロボットみたいに歩き出したり、とにかくやりたい放題!

電子音とノイズコアの融合!完全なるオリジナルティ。そしてオリジナルティがあるだけではなく曲もいい!最高でした!

9、EIEFITS
ミノルさんのバンドってのは音でわかりますね。今は亡きCOLORED RICEMENのライブも思い出します。過去のバンドに比べたらボーカルのSAHOさんがかなりメロディーを歌うタイプなのでPOPに感じますね。依存症EPの曲ぐらいしかまともにわからないのですが楽しめました。

10、BLACK AND WHITE
何回見てもかっこいいよなぁ。まず曲がいい。いや、それ以上でもなんでもない。曲が信じられないぐらいかっこいい。70’s PUNKをどれだけ研究すればこんなかっこいい曲が作れるのか。そもそもあの時代のオリジナルよりかっこいいと思います。今回は新曲も1曲演奏していましたが、そちらはそれまでの衝動的な曲に比べると少し落ち着いた印象かな?何にしても最高!

11、TOM AND BOOT BOYS
最近になって音源のリリースが多いTOM。今回はアメリカツアーでリリースしたEPか何かの曲、更にTHE RAYDIOSとのSPLIT収録曲と、実質的にはライブで演奏されたことのない曲を連発してくれました。昔から見ているような私のようなファンには新鮮味があり嬉しいです。あまり酔っ払っていなかったせいか演奏もかなりまともでした。

最後の2曲は定番の曲で締め。新曲もかっこいいし、音楽性こそ変わらずとも、今後は今以上に豊富なレパートリーからのライブを楽しめるのではと期待させてくれました。

【総評】

CHAOS CHANNEL目当てでいきましたが他にもかっこいいバンドをたくさん知ることが出来ました。行ってよかったです!