●2015年7月4日(土)●

Kαin主催イベント「the dark side of the monochrome」
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV¥5000 / DOOR¥5500
[発売]LAWSON・eplus・LOFT 6/7~
⚫︎Lコード:70119
※入場順:①TMFR先行予約→②LOFT店頭&LAWSON&eplusの並列
※未就学児童入場不可
Kαin
THE MADCAP LAUGHS
high fashion paralyze+Sakura
エレクトリック!セッション

友達の誘いで行ってきました。目当ては…全部と言っても過言ではないかも。

中々、好きモノにはたまらないメンツです。

1、high fashion paralyze+Sakura
ex-Merry Go RoundのKAZUMAさん(Vo)の現在進行形のユニット。普段はドラムレスだが、ex-L'Arc-en-CielのSakuraさん(Dr)が参加している特別形態。ギターも私の大好きなex-deadmanのaieさんという事で、メンツ的にはかなり期待のかかる感じでした。

正直、音源で聴いてた曲自体にはそこまでピンときていなかったのですが、ステージで見るKAZUMAさんの存在感に圧倒されっぱなし。動きも狂気染みているというか呪術的です。お客さんも最前列の人たちは変な踊りを踊っていましたしね。

しかし現在のヴィジュアル系がホスト的な美しさばかりを方向性を打ち出しているのに対し、気味の悪さ、独自の世界観をここまでヴィジュアル系に打ち出してきた方も少ないのではないでしょうか?やはりMerry Go Roundを引っ張ってきたのは偉大な人間でした。

楽曲自体はドラムのビートが加わって前衛的な楽曲の数々が割とキャッチーに。aieさんも演奏しやすいのではないでしょうか?でも敢えて前衛的な、突き放したようなドラムレスの形態のhigh fashion paralyzeを1度見てみたいとも思いました。

プレイヤーは全員すごい人なんだけど、KAZUMAさんの存在感が全て食べちゃってるようなバンドだったなぁ。

2、THE MADCAP LAUGHS
こちらはaieさん(G and Vo、ex-deadman)、Sakuraさん(Dr、ex-L'Arc-en-Ciel)とベースの女性による3人組バンド。音楽性はロキノン色が強く、本来のaieさんが好みそうな感じの音楽性。

とにかく各楽器の上手さがすごい。Sakuraさんのドラム裁きは響きは重いのに、捌き方は軽いんだよね。こんなドラミング初めて見たわ。更に無名と思われる女性ベーシストが滅茶苦茶上手い。どこからこんなベーシストを引っ張ってきたんだと思うぐらいすごい。

それでも曲はキャッチーでわかりやすくシンプルなのだから恐れ入る。久しぶりにプロフェッショナルな演奏を見させてもらった感じがした。音源買おうと思ったら、CDで4000円って!高い!

3、kαin
藤田 幸也(Vo、ex-D SIRE,JILS)という男を見るのはJILSの再結成以来である。現行バンド、kαinについては知ってはいたものの、正直、音源が退屈なものだったのであまり興味を持っておらず、今回見るのが初めてだった。某掲示板等ではアルバム曲はほとんどやらずに、ライブだけの新曲でほぼセットリストが構成されていると書かれていたので、それには少し期待していた。

正直、数年前に比べれば幸也という男に対する情熱も冷めていたんだけれど、やっぱり彼がステージに立つと興奮するね。上までボタンの止まったワイシャツの第一ボタンを外したかと思うと…ふおお!そこには十字架のネックレスが!この中学生大興奮の演出に、幸也熱は完全に戻ったのだ。

更にD SIREやJILS時代を思わせる切れ味鋭いスピードチューンに、バラードでありながら自虐的、攻撃的なスローソングの数々!幸也節とも取れる言葉回しや曲の数々にノックアウトされてしまった。気がつけば「幸也!」と拳を上げて叫んでいる自分がいたのだ。

彼の歌う歌は正直、どんなにバンド名を変えても結局は似たようなところに収まってしまうのだけれど、これ自体が個性と言ってもいいだろう。やはり藤田 幸也の世界は彼にしか作れなかったのだ。

4、エレクトリック!セッション
THE MADCAP LAUGHSのベースの女性以外のメンバーが全てステージ上に登場。幸也氏曰く「恥ずかしくて誘えなかった。(男ばかりの)この状況の中に誘えないでしょ」との事。

演奏した曲はkαinの曲。本編の曲に比べると長尺の壮大な2曲で、1stアルバム収録曲に似た感じだった。割と初期に作られたのだろうか?kαinに通っていない私にはサッパリですが、本編のが切れ味鋭い感じで良かったです。しかし藤田 幸也という大物を前にしてもKAZUMAさんの声の存在感がすごかった!

【総評】

想像していた以上に飽きのこない楽しいイベントでした。90年代ヴィジュアル系の現行の力を見せつけられた感じです。なんだかんだ長く活動してるものは強い!