●2015年3月27日(土)●



待ちに待ったようで、意外とすぐにその日になってしまった巨大イベントKAPPUNK。新宿LOFTと新宿ACBの2会場で同時進行のライブ。歌舞伎町にパンクスとカッパが立って、かなり異様な光景となっておりました。勿論、私は13時からラストまで堪能させていただきました。上記がタイムテーブルです。

1、NO PROBLEM
前々から名前は聞いていましたが初めて見ました。かなり迫力あるボーカルのMIKIOさんが目立ちます。古き良き90年代以降の王道ジャパコアサウンドで、開幕として良かったと思います!!

2、HAZARD
最近はあまり客席側が盛り上がらないけれど、改めて見ていいバンドだと思いました。もうクラストコアかノイズコアじゃないかと思うほど歪んだギターは一般的にはやりすぎなんだろうけれど、個人的には好みです。ゴチョウさんのステップやパフォーマンスもいつも通りで貫禄のステージング。

3、RECONSIDERATION
ここでLOFT BARスペースに大急ぎで行ったら間に合いました。九州パンク影響下の崩壊ノイズパンク。いつも通りのアナーキーなステージングで、スコスコ言うドラムも乗ってました。

4、RADIOTS
なんとなく名前聞いたことあるな…ぐらいの認識で見に行ったのですが、めちゃくちゃかっこよかったです!!ボーカルはMC含めて凄いカリスマ性のある方でしたし、メロコアと言ってしまえばそうなのですが、よく練られた楽曲は暴れるのに最適!!それにしても真ん中辺りは人が暴れすぎてて凄かったです。危険地帯からは少し離れて見てました。

あとで調べて知ったんですけどSOBUTのボーカルの方がやってるバンドなんですね…カリスマってのは、ああいう人の事を指すんだなと思いました。

5、BOMB FACTORY
最後に見たのってASTA KASKの2回目の来日の時とかじゃないかな?だから見たのは相当前の事です。国内人気はいまいちなのですが、スピードに頼らない、ポップでラウドな楽曲はかなりかっこいいと思うんですけどね。改めて見て、もしかしたら後期のMADとかに似てるから好みなのかも…と思ったり。ただRADIOTSの後では見劣りしたのも事実。

6、RAPPA
ACBに大急ぎで移動して見に行きました岩手のRAPPA。これで見るのは3回目ですけど、いやぁ~、やっぱり楽曲がめちゃくちゃかっこいいし、ステージングも最高!!国産バンドでこんなにかっこいいと思うバンドは久々かも。やっぱりRAPPAは凄いなぁ…。そして音源よりライブが良すぎて、音源がバンドの評価を実際より低いものにしてしまうのではないかと余計な心配をしてしまいます。

HG FACTのアルバムでピンとこなかった方も、是非1度はライブを見てもらいたいと思います。

7、CRISPY NUTS
RAPPAの後、急いでLOFTに戻って、普段は見る機会のないニューロティカを見ようか迷ったものの、CRISPY NUTSを久しぶりに見たくてこちらに行きました。

まず曲が最高すぎ。メロコアでもない、ハイテンポのポップパンク。別に過激な音像でもないのに、楽しく暴れ続けられる!!最高!!でも彼女たちには大きなステージとかは正直あまり似合わないと思っていて、このLOFTのBARスペースで演奏されている感じが非常にいいんですね!!久々に楽しませてもらいました!!

この後、ACBに急いで向かうも、SCUMRAIDはほとんど終わっていて最後の2曲ぐらいしか見れなかったのでした…。かなりかっこいい感じだったので残念…4月1日のpit barに改めて観に行きます。

8、馬鹿衆
*個人的思い入れが強いので、別のタイトルでブログを書きます…。

9、奇形児
馬鹿衆が終わってすぐにステージサイドに移動。途中から奇形児を見ました。かなりグルービーで80年代とは完全に別バンドになっていますが、相変わらずの陰鬱な空気を発散しておりますし、これはこれで良い感じがしてきました。80年代の曲も完全封印で、新しい奇形児の幕開けという感じがします。

10、THE DISASTER POINTS
ストリートパンクにはあまり興味ないですし、正直見る予定もなかったのですが、通りがかりに聴いたら凄くかっこよくて、速攻でモッシュゾーンに混ざりました。キャッチーな楽曲ながら暴れるのに最高のパンクロックソング!!これ、音源買うわ。

11、THE RYDERS
うおおおお!DISASTER POINTSかっこええ!と思って隣に移動したら、更にかっこいい演奏してる!!衝動的に前に前に。ラモーンズタイプのシンプルなパンク~ハードコアなのに、かっこいいのなんの。ポップなのに攻撃的。こんな凄いバンドがまだ日本にはいたんだと思わせられました。こういう普段は見ないバンドの良さに気づけるのがこういう大きいイベントの良いところだと思います。

12、アレルギー
再結成したアレルギー。これまた凄いバンドが対バンとして登場したものです。まず見て思った事。ベースの女性がやたら綺麗ですが誰…とても80年代から活動しているとは思えないほど若いので、恐らく再結成時の新加入メンバーでしょうか?目の前のおっさんも目が釘付けになっていました。

そして改めてライブで聴いて、こんなに前衛的なバンドだったっけ?というほど、ノイズと奇行パフォーマンスに溢れたステージングでした。なんだかんだ初期のパンク時代の曲が一番盛り上がっていました。再結成後の新曲も披露。これは割とキャッチーな歌物で、当たり前ですが、初期の曲とも全然違いました。

13、ISTERISMO
ここでBARステージに移動して、間に合いましたISTERISMO!もう人生で何度も見ているのですが、この時は凄い野蛮なステージングで、客も暴れまくり!!まさに私が20代前半の頃に見ていた、あのISTERISMOが蘇っていました!!近年は客席側が盛り上がっていない事も多く、盛り上がりに欠ける部分もありましたが、この日に見たISTERISMOは最高でしたよ。私も衝動的にジャンプしまくってました!!

14、JUNIOR
アイリッシュパンクのバンドだというのでどんなもんかと見てみました。TURTLE ISLANDとか思い出させる感じでしたが、個人的にはそんな好みじゃなかったかも…。SLANG観に行けばよかったかな。

15、1984(CRUCIFIX)
確かですがPROUDFLESHメンバーとサポートによって結成されたバンドでボーカルとギターがオリジナルメンバーかな?CRUCIFIXの「DEHUMANIZATION」の曲だけを演奏するという、実質CRUCIFIXの再結成なんですが、オリジナルメンバーとの堅い約束によりCRUCIFIXという名前は使わないと誓ったらしく、今回は1984という名前で来日されました。

そんな設定だったので全く期待していなかったのですが、うおおおお!完全CRUCIFIXじゃねーか!しかも1曲目~3曲目までの流れそのまま!!これは奇跡のバンドの完全来日なのである!!もう、俺、こんなCRUCIFIX好きだったっけ?!ってぐらい暴れまくったね。だって名盤「DEHUMANIZATION」からの選曲だから捨て曲なんて一切無し。どれも暴れ狂う為だけに存在するかのような曲達。

改めて聴くと1984年にUSハードコアでありながら、UKの影響を取り入れてるバンドってかなり凄いと思う。それが独自の消化方法で、これだけオリジナルティがあり、それでいながらシンプルかつキャッチー。そして凶暴。こんな曲はそうそう書けないね。

アンコールはカバーの連発で、最後はDISCHARGEの本物より本物っぽいカバーで終了。完璧でした。私が見たパンクライブの中でも5本の指に入るぐらいの凄さだった。

16、OLEDICKFOGGY
最後はまったりオールディック見て終わり。さすがに体力的に疲れていたので、後ろの方で落ち着いて見ていました…。

【総評】

RADIOTS、THE RYDERS、は前から名前は知っていたものの、初めて見て速攻でノックアウトされました。これから音源探します。あとは前々から好きなバンドでしたが、RAPPAやCRISPY NUTS、ISTERISMOは相変わらずかっこよかったです。

でも1984が圧倒的だったかな…東京で単独の来日イベントもやってもらいたいぐらいでした。

次の日も行きたいところでしたが、IMPURITYの来日に行くと決めていたので2日目はパスしました…。



ついでにKAPPUNKで入場や退場の際に貰った、DVDやキーホルダー、ステッカー等、諸々。正直このカッパには全然愛着を感じていなかったのですが、イベントが終わってから見ると、なんだか可愛く見えてきました。