●2015年1月25日(日)●

'n'F Productions presents
Marduk Japan Tour 2015

Marduk -Swe-
Shining -Swe-
Earth Rot -Aus-
The Arbitrer -Aus-
Terra Australis -Aus-


25日のGARRET公演で名作「Those of the Unlight」と「Panzer Division Marduk」よりの曲のみ演奏して頂くという特典があります

そして全く知らないバンド、日本のEthereal Sinというのが前座で出ており、ソプラノボーカルの方が最後のライブだという事でした。何故、そんな重要なイベントを来日の前座で、それも記載がないのにやったのでしょうか…。

さて、久しぶりにBLACK METALのライブ、それも大好きなSHININGの来日という事で楽しみに行ってきました。自分の中でのブラックメタルの再ブームもあって、タイミングも良かったと言えます。ブラックメタルのライブを見たのはかなり昔のMAYHEMの初来日の時以来かも…。

1、Ethereal Sin
失礼ですが笑ってしまいました!!巫女さん(ソプラノ)と白塗りのツインボーカル!!それもボーカルは白塗りで扇子を持っており、妙に和の要素を取り入れてくる!!そしてメロディは強烈に臭い!!今思えば、日本人にしかありえないセンスです。いや、好きな人は好きなんでしょうが、私はこういうクサメロシンフォブラックみたいのは笑ってしまいますね…。

2、The Arbitrer
メタルコアみたいなバンドと噂で聞いていたのですが、実際はMETALLICAに影響されてモダンになったスラッシュメタルみたいな音。つまり昔大量に溢れかえっていた音です。SYSTEM OF A DOWNからキャッチーさを抜いたらこんな音になりそう。歌い方はKORNやSOULFLYの影響がありそうです。面白味のないバンドではありますが、個人的には好みの音でした。でもわざわざ音源は買わないかな…。

3、Terra Australis
適度にファストなブラック。MARDUKの前座としては良かったのではないでしょうか。ただFAST BLACKがそんなに好きじゃないのと、この手の音楽って溢れすぎてて、余程、印象的な曲とかがないと覚えられないんですよね…。

4、Earth Rot
そして正直に申しますと、私はこのバンドをShiningと勘違いしていたのです。まず前座にEthereal Sinなんて日本のバンドが出る事は、後でツイッターを確認して知った事で、私は最初のバンドが来日したTerra Australisだと思っていたんですよ。ですから順番で言えば4番目に出てきたこのバンドをShiningだと勘違いしたわけです。

しかも曲は割と鬱寄りな感じで、ボーカルは自分で自分の首をマイクの紐で締めたりと自虐的なパフォーマンスをしまくり、まさに自殺ブラックという感じだったんですね。何より曲が超かっこよかった!!今思えば、このバンドの音源を買っておくべきでした…。チロチロと舌を出すクレイジーなボーカルが最高!!

5、Shining
だからこそ、このShiningが目当てだったのに、このバンドが何のバンドかわからなかったのです。昔の速いアルバムの曲だけをやると聴いていたのに遅い曲ばっかり、それもギターソロありまくり…MARDUKも変わったなぁ、なんて思っていましたが、当たり前に彼らはMARDUKではなかったのです!!

それに気づいたのは演奏も中盤だったのですが、さっきのバンドがShiningだと思っていた私はこの人達が誰だかわからず、サービスのセッションバンドか何かかな…なんて思いながらボケーッと見てました。何より曲が退屈なんですよ!!ミドルテンポでギターソロだけ無駄に長いし、なんだかブラックメタルなんだかインストなんだかわからない曲ばっかり演奏するし!それがOPETH化した後期Shiningの曲だと言うのもあとから知ったのですが…つまりShiningは地味で退屈なバンドへと成り変わっていたのでした!!

それでもネット上での高評価を見る限り、今のShiningが日本市場では受け入れられているのかもしれません。ただ個人的には無しですね。曲も初期とは全然違うし…。ライブバンドとしての貫禄はありましたけれど。

6、MARDUK
そして登場のMARDUK。先ずは企画通り、初期アルバムの曲を連発。単調な曲展開でありながらもすごいブラストで、こんな重いブラストをよく連続的に出せるものなのだと感心しました。

そして途中で引っ込んで戻ってくると、恐らくは通常時のセットリストに変更。通常時の曲は緩急のある展開で、ファストブラックらしからぬ遅い曲もありますし、これと比較すると初期の曲がいかに獰猛で凶悪だったのかと言うのがよくわかりました。MARDUKのアルバムなんてどれを聴いても同じだと思っていた自分にはいい発見になりました。

しかし、曲が速いのは良いですが、どうにも演奏時間が長く、6バンドも見ていると疲れてしまいました。また客の盛り上がりもファストブラックの割には中途半端でした。話に聴く限り土曜日のが盛り上がっていたようですし、やっぱり土日の2daysで行われるライブは土曜日のが盛り上がるのが常のようです。

それでも懲りずにTRUE THRASH FESTはDEMOLITION目当てで日曜日に行きますが。

【総評】

僕の後ろにいた人が偶然話していたのですが、「最近はメタルのライブがつまらない。昔は音だけでも盛り上がれるライブがあったが、最近はどれを見てもあまり面白くないし、客の盛り上がりもいまいちな気がする。結局来日バンドを見に行くのは自己満であり、家で音源聴いたりyoutubeで見ていればいい」と言っており、まさに私の心境だと思いました。

繰り返し来日イベントに行くのは、いくらバンドが違うとは言え、ライブに行くという事自体がマンネリ化してしまうところがあります…。

そしてShiningが退屈バンドだったというのもショックでした。イベント自体は普段ライブで見れないブラックメタルが大勢出ていたので案外楽しめたのですけれどね。でももう1度意識して確認する為にもShiningにはもう1回来日してもらいたいです。