●2014年10月4日(土)●

10月4日(土) EAST WEST FAST BLAST FESTIVAL #12
Capitalist Casualties (from USA)
SLIGHT SLAPPERS
COMPLETED EXPOSITION (from OSAKA)
JABARA
BREAKfAST
FLIPOUT A.A
CROCODILE COX AND THE DISASTER
CHEERIO
dREAD EYE
DEEPSLAUTER (from Chiba)
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 2000円 / 当日 2500円 (別途ドリンク代 500円)

行ってきました。CAPITALIST CASUALTIES。

PVの大御所が来日するという事で凄い話題になっていますが、なんで今回に限って?って正直思うんですよね。

7年前の来日に行った事がある人は知ってると思いますが、7年前のあの時は、モダンなハードコアが流行っている中でオールドスクールなCCが来日するとなって、「何故今更CC?」という雰囲気だったのを今でも覚えています。

ライブは盛り上がっていましたが、それにしても今回程の客入りではなかったですし熱気も感じませんでした。今も一応パワーヴァイオレンスリヴァイバルと言われているとは言え、CCが名盤1stアルバムをリリースしたのは1991年の話。変な話、いつ来日してもピークタイムとはだいぶ時期がズレているわけであって、7年前と今とで盛り上がりが違うのが何故なのか、さっぱりわかりません。

そんな事はともかく、EARTHDOMは珍しく開演前から凄い客入り。人で動けないな…と感じたのは久しぶりの事です。面子も凄かったので、客が入りそうとは思っていましたが、ここまでとは思いませんでした。

1、SLIGHT SLAPPERS
意図的に奇をてらったと思われる対バン。スラスラから開始。速攻タコ踊りと名曲の嵐で客を湧かせました。個人的にですけれど、この間のワンマンよりも良いパフォーマンスだったように思えます。タコ踊り、曲と曲の間の転換時の丁度良い間、貫禄あり。海外で評価されるのも納得のライブバンドでした。

2、DEEPSLAUTER
千葉のディープスローター、踊れるファストコアとして流行ったのも私が20歳の頃だったでしょうか。結局あの頃は見る事はありませんでした。当時音源を聴いた時は微妙だなと正直思っていたのですが、今回ライブでみたら凄いかっこよかったです。今までのFASTやCHAOTICになかったような音のアプローチをしているし、もっと評価されてもいいバンドだと思います…。

3、dREAD EYE
それにしても休憩不可能な恐ろしい面子が続きます。とりあえず凄いショックだったのがベースが女の子じゃなくなった事。まぁ、何年前の話だって事なんですが、紅一点がいなくなっていうのは、この暑苦しいハードコア界において凄く重大な悲報だと思います。

そしてこの間のフリーダウンロードEPが傑作だったので期待していたのですが、もう音出しの時点で凄い極悪なベースな音。これだけで狂気です!!そして曲が始まるなり、フックの効いたミドルテンポソングの連発!!うーん、これは恐ろしい!!人も狂ったように暴れだしました。ビートダウン系とでも言うんでしょうか。私はモッシュゾーンから少し離れて見ていましたが、凄い迫力でした。かなり好みの音楽性です。

4、CHERRIO
昔からお祭り騒ぎのこのバンド。太ったツインボーカルがお酒をガンガン飲むという勢いだけのハードコアのはずなんですが、これはこれで楽しくなっちゃうんですね。

5、CROCODILE COX AND THE DISASTER
東京ではあまりライブをやらない神奈川とか千葉のバンドが珍しくきてるのにあまり盛り上がらない!!USハードコアを通過した高速ハードコアのCROCODILE COX、超かっこいいのになぁ。

これはTERVEET KADETの来日の時に横浜で見ましたが、その時も凄いかっこよかったです。そういえばTERVEET KADETの来日もつい最近の事だと思っていましたが、もう1年ぐらい前の事なのかと思うと、時の流れは速いものです。

6、FLIP OUT A.A
このバンドもかなり昔によく見ていました。それが、もう7年以上も前の事だなんて信じられません。ボーカルの動きとかは7年前と変わらず安心しました。普通にかっこいいスラッシュハードコア。

7、BREAKfAST
このバンドが始まる前の緊張感は凄かったなぁ…この特異のハードコア、あまり嫌いという方はいないんじゃないでしょうか?旧高円寺2万で見た、CONQUEST FOR DEATHの来日以来で、実際に見たのは18歳の頃が最後になります。

あの時も凄い盛り上がりでしたが、今回も凄い盛り上がりで、ボーカルのダイブ寸前の前のめりパフォーマンスも以前通り。本当に若かりし頃を思い出させてくれる激烈なライブでした!!

8、JHABARA
サックス導入後から完全にオリジナルのハードコアを打ち出すJHABARA。対バンの中ではFASTやPVとは無縁の音楽性だったせいか、スタート時こそ人がそんなにいなかったものの、続々と人が集まって大暴れを始めて、なんとアンコールが行われる程の大盛り上がりとなりました!!アンコールは「ヒューマンロボ」。この曲はかなり古い曲ですが何回聴いてもかっこいいです。

9、COMPLETED EXPOSITION
噂には聴いていた大阪のバンドですが、実際に見るのは初めてです。とりあえず大きすぎない音量が丁度良いです。私はいわゆる日本のパンクの音は音量が大き過ぎて苦手で、海外バンドの適度さが好きなんですが、コンプリもその適度な音量を出せてるバンドだと個人的には思いました。

曲は良くも悪くも優等生的で、かっこいいなと思いつつ、個人的には特筆するような音でもないような気がしました…。後ろに下がって落ち着いて見ました。

10、CAPITALIST CASUALTIES
本当に、久しぶりにこんな緊張感を味わった!!もうメンバーが出てくるなり気迫が違うからね。会場の人達がこのバンドにどれだけの期待をかけているかも伝わってきたね。

ライブが始まったらおしくらまんじゅう状態!!いやぁ~すげぇ!捨て曲無し!!俺は1stフルの曲以外にはそこまで心を動かされてないんだけど、音源では微妙だった曲もライブで聴くと凄くいい曲だったりするんだよね。

俺は7年前の来日の時にも凄いライブだと思ったし、あの時も東京公演が2回あって、片方しか行かなかったのを悔やんだ程、このバンドが好きだったんだけど、改めて凄いなって思った。

パワーヴァイオレンスとかファストなんてジャンルからは、遠い昔に離れてたし、この来日があるまでしばらく聴いてもいなかったんだけど、このバンドはやっぱり凄いわ。80年代のハードコアの影響を見事に消化して、90年代流の独自のハードコアにしてしまった。このストップアンドゴーの聴いたスラッシュソングの数々は本当に評価されてしかるべきものだと思う!!グレイトなライブでした!!

【総評】

前日に酒を飲んだ上に寝不足だったので、キャピタリの時以外はグッタリし過ぎてたのが残念です!!ちゃんとライブ前は早寝します。

あと開始から遅れていたこのライブ、あまりにも長過ぎでした!!終了時間23時半頃、おっさんには辛い!!