●2014年8月23日(土)●

POGO77RECORDS企画 20周年 第3弾 2DAYS GIG
【OLD PUNKS激闘市街戦 "40S PUNKS GO FOR IT!"】

■BAND■
TOM AND BOOT BOYS / THE DEFECTIVES(from Italy) / CENTIPEDE / REALITY CRISIS / DISTURD / SYSTEM FUCKER / VENDETTA / LIFE / NO FUTURES / ZYANOSE / AKKA / HAT TRICKERS / RAW DISTRACTIONS

■DJ■
SO(HARDCORE SURVIVES) / SHIGA-CHANG(OSAKA STENCH CRUST YAMA-HITSUJI) / SOJIRO(ABRAHAM CROSS)

■SHOP■
下北沢KILLERS / CLEAR

■FOOD■
POGO77 のり弁当 / 下北沢マッキー×マッキー

行ってきました。年始に引き続きPOGO 77レーベルのイベントです。何歳になってもオールドスクールなハードコアのイベントばっかりで、たまには別のジャンルのライブでも行ってみようかとも思うのですが、こういう地方パンクが集まるイベントはたまらないのです。

1、NO FUTURES
まず、まだ活動しているのが驚きです。確か埼玉のバンドだったかな?初めて見たのは僕が21歳ぐらいの時に、名前も忘れてしまうような高円寺の小さいハコで見ました。その時はもっとノイズにこだわってて、破壊的な中にキャッチーなリフのあるバンドだった気が…。スターリンの「ロマンチスト」のカヴァーとかやってて、とにかくステージから降りてくるボーカルの立ち回りが激しかったのを覚えています。

今日まで顔は思い出せずにいたのですが、メンバーを見てすぐに、あ、このバンドだとわかりました。個人的に凄く懐かしい。

音は渡しが勘違いしていたのか、変わったのかわかりませんが、シンプルな70's PUNKに。しかしボーカルの暴力的パフォーマンスは昔と変わらず。自らのデモCDを客に向かって投げまくる自虐とも取れる攻撃パフォーマンスにはビックリ。

そして登場時の音楽がかまいたちで二度ビックリ。メンバーに赤髪のヴィジュアル系の人とかもいましたし、80年代のヴィジュアルパンクにも影響を受けているのでしょうか?1発目として非常に良かったと思います。

2、RAW DISTRACTIONS
2番目でこのバンド!まだ客が盛り上がっていない中で、テンションを上げる要因に!!お客さんもゾロゾロと集まってきて、暴れる人こそいないとはいえ熱の高まりを感じます。

曲はいつも通りのお見事さ。とにかくテンポがいいというか、こんなリフ、展開、音作り、どうしたら出来るんじゃ?!というぐらいちゃんとしています。短くも充実したパフォーマンスで納得。最近意図的に名曲「POLICE」を封印している気が…。他の曲も負けず劣らずのかっこ良さなんですが聴きたかった!!

3、THE DEFECTIVES(from Italy)
イタリアのPOGO系フォロワー、というかTOM AND BOOT BOYSみたいな感じです。ポンコツにやろうとしているのはわかるのですが、なんというか、カッチリとした演奏や音作りが逆にマイナスで退屈に感じます。そう考えるとTBBの下手ウマな音はかなり凄いのかな…とも思います。

4、VENDETTA
大好きなバンドだけどRAW DISTRACTIONSに比べると音圧とか迫力とか色々と劣るなぁ…と、どうしても比較してしまうんですね。でも曲自体は素晴らしい。キャッチーかつ独特の日本語の乗せ方で、もっと人気の出て欲しいバンドだと思っています。

5、DISTURD
ここから本気!!神戸のDISTURD!!AXEGRINDERばりのミドルテンポリフからの疾走!疾走してる時はANTI SECTを思わせます!!溜めて溜めて…爆発という感じですね。ミドルテンポのリフが繰り返しにも関わらず飽きさせないのも凄いです。貫禄のパフォーマンスでした。

6、AKAA
四国のガールズアナーコクラストコア。音源も聴いた事あったんだけど、想像よりずっと凄かった。間を上手く利用した曲の繋ぎ方や圧倒的存在感のボーカル。メンバーだけ見ると全員小柄でバンT着てなければパンクとは無縁そうな方々に見えるんですけど、パチモンじゃない、かなり本格的なクラストコアで驚かされました。90年代のSCATHAとかHEALTH HAZARDとか、少しモダンを取り入れたような感じの印象を受けたかも?

何にしても凄いかっこよかったです。カメラで撮ってる人がかなりいたけど邪魔過ぎた!!

7、HAT TRICKERS
久々に見たら電光を使ったりカーテンを使ったりとかなり凝った演出になっていました。曲はポップでわかりやすく、見た目にも派手。人気が出るはずだ…と思いながら後ろで見てました。

8、SYSTEM FUCKER
これも見たかったバンドの1つ、名古屋のシステムファッカー!!とにかく存在感抜群のモヒカンボーカルをyoutubeで眺めたりしていたのですが、最近は1stアルバムのリリースで更に知名度もあがっている気がします。

曲は初期のDISCHARGE LIKEなサウンドに比べると伝統的ジャパコアサウンドに変化している気がしますが、RAWだとか、どうだとか言ってられない程の早回しなリフで初期衝動全開のサウンドが凄いです。そしてボーカルのステージから降りまくり、ダイブしまくりの過激パフォーマンスはPADLOCKなんかを思い出します。うーん、爽快なバンドでした。

9、REALITY CRISIS
名古屋のバンドが連続!!個人的にはAVSKUMの来日以来なので、もう5年ぶりとかに見る事になるのでしょうか?個人的にかなり影響を受けたバンドなので、また見たいとは思っていたんですけど機会に恵まれませんでした。ハードコアも離れてしまっていたし…。

久しぶりに見て、本当にすげーライブ。こんな凄かったっけってぐらい圧巻。メンバー全員が均一に凄い存在感ですが、勿論のツインボーカルは本当に凄まじいです。そこに襲い掛かる轟音は凄いノイズでありながらもメロディアスで聴かせる音なんですね。

いやぁ~名古屋バンドの凄さを思い知る事になりました。心から暴れ拳を突き上げ楽しんだライブは久しぶりかも?リアリティを見るだけでも価値があった!!

そしてあまりに凄いライブだったせいか、このバンドを境にお客さんがかなり減った気がしました…。

10、LIFE
普段は大盛り上がりのLIFEもREALITY CRISISの後では皆さんの休憩タイムに使われるバンドとなってしまいました。しかし久しぶりに落ち着いてLIFEの曲を聴きましたが、音作りから曲の展開まで凄い凝ってるなと改めて驚きました。クラストでここまで自由自在な曲もそうそう作れないだろうなと思います。メタリックなギターソロは何度聴いても感動。

11、CENTIPEDE
最近POGOから7インチをリリースした大阪の70's PUNKバンド。REALITY CRISISで客が引いてバンド側的にはかなりアウェイな状況だったと思うのですが、大阪のノリというか、ボーカルのパフォーマンスとMCで見事に客を引き込んでいったのでした。

曲は正直そこまで好みじゃなかったんだけど、このライブは良かったなぁ。あとミドルテンポの曲は70'sっぽんだけど、速い曲はSSとかザ・スターリンを思わせるんですよね。ボーカルの声が少しミチロウっぽいのかな?なんだか不思議なバンドでした。

12、ZYANOSE
そして私はこれが見たかったんです。大阪ノイズコアZYANOSE。関西の大御所でありながら東京ではほとんど見る機会に恵まれないZYANOSE。今回でライブ活動は1度休止だそうで何がなんでも見なければと思っていました。

小汚い感じで社会不適合丸出しな連中がノイズをチューニングする様はそれだけでも圧巻。そして吐き気を催す程の強烈なノイズに体が反応します。曲が開始!!リフも聴き取れない程のノイズだ…と思ったらシールドが外れていたそう(笑)。こういうグダグダも含めていいです。

それにしてもとにかくSCUMなステージングで、曲を奏でながらも暴れまくるメンバー。最後は弾く事も止め、ひたすらベースを叩いたり直進したり物を倒してステージを後にするのでした。

かっこよかった!!!曲もCDで聴くよりずっと良く感じました。うーん、これで本当に活動休止なら勿体ない。

13、TOM AND BOOT BOYS
調整時間という事で登場。もう23時も回る頃でしたが、数曲演奏してくれました。なんだかんだ昔は良く聴いていましたし、キャッチーでヘロヘロな曲の数々と覚えやすい歌詞が大好きです。

【総評】

さすがに13バンドも見ると疲れますが、前から見たかったバンドがまとめて見れたんで大満足でした!!そしてとにかくREALITY CRISISが凄過ぎた!!