●2014年3月15日(土)●

THRASH DOMINATION 2014

EXODUS/VOIVOD/SANCTUARY/ARTILLERY

3月は毎週ライブの予定があるぐらいライブに行っています。その中で一番期待していなかったし、最後まで行くか行かないか迷ったのがこれ。チケット代高いし、VOIVOD以外はそこまで見たいわけじゃなかったので…。

ただお金をケチって見逃したVOIVOD初来日。後からひたすら後悔していたので、再来日があれば今度こそと思っていたのです。

結果として言えば、久しぶりに悔いを残す事なく、行ってよかったと思えるライブイベントになりました。

THRASH DOMINATIONの参戦自体も久しぶりです。学生時代に参戦したTHRASH DOMINATION 05以来でしょうか。あれ?その翌年も行ったっけ?記憶が曖昧です。そして今改めて調べてみたらVOIVODも6年ぶりの来日だったんですね。金をケチったあの時から6年も経っていたのか…。

1、ARTILLERY
個人的には割と思い入れのある来日なのですが、後期の曲は全然ピンとこない。最近ハードコアばかり聴いていたせいか、こういうメロディアスな少し臭めのメタルは駄目ですね。1st収録曲の演奏で少し燃えましたが、そこがピークでした。

2、SANCTUARY
一体誰が来日を望んだのか、SANCTUARYが来日です。楽曲のイメージに比べると、ボーカルが煽ったり動き回ったりとアグレッシヴなステージング。曲の完成度が高いのもわかるのですが、どれもミドルテンポで地味。ジメジメして終わるというか…。なんとなくスラッシュメタルのイベントに望まれているようなサウンドではなかった気がします。

3、VOIVOD
もう全然格が違いましたね。やっと本番が始まったって感じでした。あの複雑怪奇な曲の数々がライブで演奏!!ギターは勿論、PIGGYではないわけですが、あのサウンドをほぼ100%再現していると言えましょう。

後期の曲も意外とスラッシーというか、ハードコアな感じで、全然スラッシュメタルから離れたわけでもないんだなと思うと意外でした。

初期の曲はROAR収録曲を1曲、あとは定番の「VOIVOD」。もうここぞとばかりに暴れましたね。どうしてこんなにかっこいい曲を、リフを、書けるのか。全くの不思議です。「Nothing Face」等のセトリ定番曲を演奏していませんでしたが、敢えて外したのでしょうか?

何にしても圧倒されましたね。スネイクの激しかったり、曲に合わせて動いたりと言ったパフォーマンスもVOIVODの世界観を伝えるのに一躍買っていると思いました。ALTANATIVE TENTACLESのTシャツだったのも素敵です。やはり彼等のルーツはハードコアにあると思いますし、正統なスラッシュメタルと言うよりはハードコアメタルなのではないかと思わざるを得ません。

私の買ったチケットの9500円のほとんどが、このVOIVODに凝縮されていたと思います。本当に見に行って良かった。

4、EXODUS
スタジオアルバム、ライブアルバム、共に最新作以外は持っていたぐらい集めていたバンドではあるのですが、音は別にそこまで好きじゃないんですよね。私が一番好きなアルバムも「IMPACT IS IMMINENT」か「TEMPO O F THE DAMNED」で、世間の評価と合わないですからね。

ただ、いざ彼等が出てくると、その貫禄に圧倒されました。凄い大御所感!!そして「BONDED BY BLOOD」からスタート。思えば最初の2曲が私の中でのピークだったと思います。好み、好みじゃないは関係なく、最初の2バンドとは曲の完成度からして違いました。そしてゲイリーのギターソロには圧倒されるのでした。どうしてあんなに上手いのだろうか…。

なんだかんだで楽しみました。サークルピットに参加し過ぎて体が痛い…。

しかしUSハードコアも驚きの凶悪性でしたね。こん棒で殴られるようなサウンドでした。スラッシュメタルのフェスティバルに本来求められていたのは彼等みたいなサウンドだったと思います。VOIVODも異端寄りですしね…。

【総評】

とにかくVOIVODとEXODUSが最高過ぎました。この2バンドの為だけにでも行けて良かったと思います。スラッシュメタルはこれからも氷河期を迎え続けるでしょうが、こういうイベントと共に存続していけたらいいと思います。