●2014年1月11日(土)●

POGO77 RECORDS presents
【3DAYS HARDCORE PUNKS なめんなよ 番外編~御意見無用 HARDCORE PUNKS 3日間~】


新宿ANTI KNOCK

OPEN 15:30

START 16:00

1,700 yen

2,000 yen


3DAYSの1日目だけ行ってきました。ISTERISMO、POIKKEUS、LASTLY…と対バンがクラスト野郎向けだったので参加。目的はPOIKKEUS。全然盛り上がらなかった東京でのレコ発ライブだったけど、見た時に素直にかっこいいと思えたから、もう1度見たいという気持ちが止まなかった。

あとは「YOTSUBA」というコンピレーションで超かっこいい音を出してた無名バンド、岐阜のLASTLYを生で見たかったというのがあった。

対バン数が多いから当たり前っちゃ当たり前だけど、昨今のANTI KNOCKのイベントの中では、かなり多い動員を記録していたと思う。便所の前なんて人で狭くて全然移動出来なかった。


1、DRUNK BOilS
見るのは初めて。POGO 77系のポゴパンクで、TOM AND BOOT BOYSみたいな音なんだけれど、曲はキャッチーかつハードコアでかっこいい。グダグダのMCが良いキャラにもなってるし、爆発的な人気が出ない理由でもあると思う。でも音源があれば聴きたいレベルでした。なんだかんだこういうストリートパンクな音は好きなのかもしれない。

2、ISTERISMO
やっぱり凄いんだよね、このバンドは。今までも日本でユーロハードコア系の音を出してるバンドはいたけど、ここまでノイズに、そして曲に、ステージングにこだわった気合いの入ったバンドはいなかったと思う。出順2番目にしてギターはステージに叩き付けられて破壊。相変わらずの暴力的なライブ。ミドルテンポの曲ですら凄い破壊力だ。

ただ昔は演奏が始まればモッシュが起きるようなバンドだったのに、最近は客の側が落ち着き気味なのが残念。昔以上にかっこいいと思うんだけどなぁ…。

3、RAISE A FLAG
自分から見に行く事はほとんどないようなOiのバンド。いわゆるCOBRA系。スキンズが前の方に出てきて凄い盛り上がりようでした。それにしても凄い男臭さ(笑)。

4、DISGRAPHIA
POGO 77のブログで「80年代90年代の古き良きJAPANESE HARDCOREスタイル」って書かれてたんだけど、なんか納得。あの時代によくいた、少しメロディアスなジャパニーズハードコアと言うか…所為TRAGEDY系?TRAGEDYの方がジャパコアから影響されてるんだけどね。サングラスにバット、からすマスクという見た目の色物感とは裏腹に、良く練られた曲だと思いました。

5、ESPERANZA
ex-PERSEVEREの人のバンド、と言っても前身バンドも含めて全く知らない広島のバンド。しかしこれが聴いてみたら、北欧系のBRISTLESとか、そういう系の音で中々かっこいいんだよね。敢えてスピードを出しすぎないところも、こだわっているのだと思う。この辺りから荷物を置いて真剣に見始めました。

6、LASTLY
岐阜のクラストコア登場!!いやぁ~、想像以上にすごかった。ストップアンドゴーのしっかり決まったノイズクラストは、ありそうでなかった音。この曲、結構練習しないとキマらないと思う。クラストコアと言えば良くも悪くも様式美があると思うんだけれど、彼等の曲は個性的だと思いました。知らない人が聴いたら全部一緒なんだろうけれどね。素直に見に行ってよかったと思いました。

7、POIKKEUS
このバンド、改めて奇跡のバンドだと思ったね。このバンドを日常的に見れる大阪の人間は幸せ者。OHPを使って映像も映し出した、演劇的でドラマティックなステージング。ボーカルのHiroshiのナルシスティックな動きは、彼のモヒカンも含めた表情等のヴィジュアルが完璧だからこそ決まるんだろうね。

今回は2013年に出た新曲、Katsmesserからのスタートで、もう凄い盛り上がりよう。外人も暴れ放題。レコ発ライブが盛り上がらなかったのが嘘のよう(笑)。Hiroshiさんも上機嫌…のように見えた。

そして音源化されていない未発表の新曲はハードコアらしからぬバラード。なんか1人で騒いでる空気読めない客がいて、酔っぱらってるのか知らんけど、そういうのは止めて欲しいと思った。バラードなんだって、落ち着いて見てろよ、と。せめて声あげるな、と。

誤解を恐れずに言えばヴィジュアル系も混ざってるんだよね。80年代にAUTO-MODやZOLGEが見せたような演劇的要素というのかな?そういうものが凄くかっこよく決まっていて、本当に凄いバンドだと思った。東京に来る時は見に行きたい。

8、ACROSTIX
三重県のジャパコアバンド。これも90年代によくあったメロディアスなタイプ。ボーカルの真剣なMCは心を討つ。

9、ANGER FLARES
この手のOi、SKINS系の音は元々は苦手なんだけど、凄いキャッチーでスピード感のある楽曲には素直に圧倒された。前の方では外人も日本人も混ざってPOGOしてて楽しそうだった。個人的にこれはアリな音。

10、EXTINCT GOVERNMENT
昔はよく見てたけどパンクからしばらく離れていたために、3年ぶりぐらいに見たGOVERMENT。特別な思い入れがあったわけでもないけれど、昔も演奏されていた曲を聴くと素直に燃えるね。

11、SKIZOPHRENIA
前に見たのはMOB47の来日時だったので、もう2年半ぐらい前の事になる。その時はBRISTLESとかのキャッチーな北欧RAW PUNKの良さがわかっていなくて、SKIZOPHRENIAも「やけに盛り上がるバンドだなぁ~」と思いながら遠目に見ていた覚えがある。

それからLAST SURVIVERSにハマって、そういう北欧系の音を見直して、今、改めてライブで見た。

か、かっちょええええ!!!演奏する全ての曲がフルスロットル、捨て曲一切なし。完全にメーターの振り切れた感じ。演奏が始まった瞬間に客席はカオスだもんね。

これがカリスマというものなのだと思った。EPが即売り切れるのもわかった。どんな時代でも素晴らしいバンドには需要があり、音源は売れるのだと実感した。凄い、本当に凄いバンドでした。

12、TOM AND BOOT BOYS
いくら1日目だからって曲数が少な過ぎる!!わずか4、5曲演奏して終了。グダグダなMC含めてノイジーな曲の数々はかっこいいのになぁ~。もっと演奏してくれ!!

【総評】

LASTLY、POIKKEUS、SKIZOPHRENIAの3つに関しては、本当に見れてよかった。SKIZOPHRENIAは音源も買っちゃいました。久しぶりに盛り上がるパンクのライブが見れて楽しかったです。

しかし久しぶりの長丁場で疲れました…。