●2013年8月9日(土)●

<ザ・クレイジーSKB 30周年連動企画>
今年限りの復活祭!!殺害サミット 怒濤の3DAYS
【BAKA NIGHT】

猛毒 / 流血ブリザード / THE DIGITAL CITY JUNKIES / 機械DOTEちん /
バロムワン / 巨乳まんだら王国。 / おいおい教 / HERNIA_44 / ぐしゃ人間 /
駄菓子菓子 / アナアキイズ / ヒゲと味噌汁 / 髑髏首
<閉会宣言ゲスト>なだぎ武 / <MC>フジジュン(おばけえんとつ)

OPEN 15:30 / START 16:00
ADV ¥3000 (+1drink) / DOOR ¥3500 (+1drink) / 3日間通し券:8000円(+各ドリンク代500円)

【あらすじ】

ついに3日目、ラストとなりました。個人的になんですが、ラストの対バンが一番興味ないというか…社長のバンドの中でも猛毒が1番思い入れがないですし、他のバンドだって無名バンドばっかりじゃないですか。

私は熱心な殺害フリークスだったので「発禁流出3」なんてマニアックなギャルバンコンピも買ってましたから、アナアキイズとかヒゲと味噌汁とか知ってましたけれど、それにしたって、そんなきっかけがなければ知らなかったですからね。唯一の楽しみと言えば、数年ぶりに見るぐしゃ人間ぐらいでした。

【レポート】

それぞれのバンドが持ち時間10分という事で、好きなバンドが早く終わってしまう残念さと、大して興味のないバンドを長く見なくていいという、メリット・デメリットが発生しました。

・髑髏首
「ウルトラモッシュピット」っていうアルバムタイトルだけが妙に印象に残っているハードコアバンド、髑髏首。先日、ライブという事で久しぶりに音を聴いてみたら、モロに和製S.O.Dでした。エアジャム世代とかが好きそうな音…。

ステージでは髑髏の仮面を被ったボーカルが動く!!動く!!意外と動きが面白くて楽しませてもらいました。

・ヒゲと味噌汁
巫女さん姿の4人組。モテない女の悲哀を歌うという、ギャルバンにありがちと言えばありがちな感じなんですが、さすがは殺害サミット出演バンド。物凄い勢いで観客を取り込み、派手なパフォーマンスで踊り狂います。ミュージカルっぽい感じはソープランド揉見山を思い出しました…。

・アナアキイズ
今度はシスター姿のメンバーがチ●コだマ●コだと叫び倒し、ラップの曲まで披露するという無法ぶりの、まさにバンド名通りのアナアキイズ。こうやって色々なバンドを見ていると、まだ変なバンド、殺害色を残したバンドは、どこかに残っているのだと実感しました。BAKA NIGHT…意外と面白いかも。

・機械DOTEチン
殺害塩化ビニールから過去に音源をリリースしていたユニットが、まさかの殺害サミット再参戦!!音はATARI TEENAGE RIOTみたいなデジタルハードコアだったと記憶していますが、今回のライブでは股間にアヒルを付けたメンバーがステージから降りてきてグルグルと回ったりと凄いパフォーマンス!!勿論、背景音はハードコアテクノです。

なんだか笛吹いたり騒々しかったですが、殺害らしい感じでよかったです。音楽とかバンドとか関係ない、アングラなイベントに来たような気分に…。

・HERNIA_44
白塗りのデスメタルバンド。歌詞はお笑い系ですが、演奏は意外としっかり。キーボードも入っていて、独自のメタルコアといった感じでした。

・バロムワン
これまた殺害塩化ビニールから古い時期に音源をリリースしていたお笑いテクノユニット!!踊ったり飛び跳ねたり、陽気な人達でした。

・駄菓子菓子
テンポの良い曲の連発。なんだかんだ、フルアルバム4枚とリミックスアルバムまで所持しているバンドだったので、個人的に楽しめました。ボーカルの声が最初の方、出ていなかったのが残念。好きなバンドだけにね。

・ぐしゃ人間
嘘か本当かわからないですが、ドラムの遅刻と、ギターのかめさんのパニック障害によって、演奏する曲すら決まっておらず、グダグダのぐしゃ人間。

しかし一旦演奏が始まれば凄いんだよなぁ~、クリーンとデスボイスを完全に使い分ける狂気のボーカルの、あうに、完全にノイズメーカーと化したかめさんのギター。特にかめさんのギターって、ジャンクロック的なノイズ系の音で、個人的に大好きなタイプの音なんだよね。これだけ音源とライブに差があるバンドも珍しいと思う。このライブの凄さがもっと伝われば、更に人気の出るバンドだと思う。

グダグダでありながらも最高でした。それにしても私が昔に見ていたぐしゃ人間ではベースは可愛い女の子だったのに、今ではいかにもメタルなお兄さんが演奏してるんですね。かっこいいんですけれどね。

・おいおい教
全く知らないグループだったのですが、ひたすらお笑いに徹した過激パフォーマンスの数々は私も思わず笑ってしまいました。

・巨乳まんだら王国
前に買ったフルアルバムがなんだかよくわからない内容で、それで萎えてから全く興味の湧かない巨乳まんだら王国。私の冷め具合とは裏腹に周囲は大盛り上がり。曲も攻撃的なデジタルハードコアサウンドで、どちらかと言えば私の好きな感じの曲のはずなのですが…なんだか乗り切れず。

・THE DIGITAL CITY JUNKIES
普通にかっこいい。だからこそ、BAKA NIGHTの趣旨と変わってきてしまった気がするんです。最初の5バンドぐらいのが馬鹿やってました。曲もキャッチーなものが多かったのですが、THE DIGITAL CITY JUNKIESに関しては激しい曲の方が好きなのです。

・流血ブリザード
相変わらず出れば盛り上がるこのバンド。以前の毒殺テロリストのような、殺害のイベントにはなくてはならないバンドとなるのかもしれません。

・ゲンドウミサイル(緊急参戦)
なんと急遽出演が決定したのが、あの80年代から活躍するハードパンクバンド、ゲンドウミサイル。ボーカルの力強い歌詞に、バカ丸だし(褒め言葉)の歌詞がいい!!「いけいけいけいけ池袋、とととととととと東上線…」。これがかっこよくなくて、何がかっこいいというのでしょうか?後半ダレてきたところで目が覚める一発を噛ましてくれました!!

・猛毒
相変わらずのショートソングの連発で、フリーキーな演奏!!かっこよかったんだけれど、やっぱり初日のQPや、2日目の恐悪狂人団に比べたらインパクトが薄かったのではないでしょうか…「チンガポール牧」は毎度の事のように演奏。

【総評】

何故か日を追うごとに客入りが悪くなっているような気がします。何にしても3日参戦して良かったと素直に思えるイベントでした。最近面白いと思えるようなライブイベントがなかったのですが、殺害塩化ビニールによって、ロックやパンクの魂を改めて揺さぶられました。

私はやっぱりスターリンが好きで、くだらない事が大好きな男だったのです。そうだったのです。

これからも面白いイベントに参戦し続けて、音を楽しんできます。