●2013年8月8日(木)●

<ザ・クレイジーSKB 30周年連動企画>
今年限りの復活祭!!殺害サミット 怒濤の3DAYS
【HARD NIGHT】

OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥3000 (+1drink) / DOOR ¥3500 (+1drink) / 3日間通し券:8000円(+各ドリンク代500円)

QP-CRAZY / RAPES / 死ね死ね団 / ロリータ18号 / アンチフェミニズム / 
流血ブリザード / THE DIGITAL CITY JUNKIES / 怪奇!!動物アジテーター(中継)

【あらすじ】

ついにこの日が来てしまいました…私が就職活動を中止させて、8月までは就職せずにフリーターを続けておこうかと思った原因となった3日連続イベント、殺害サミット。

思えばCRAZY-SKBを追いかける事に時間を費やした高校時代。私の青春はQP-CRAZYと共にあったのでした。私が殺害塩化ビニールを知り、ライブに通うようになった8年程前には、既に殺害サミットはあまり行われておらず、社長も具合が悪いと噂があり、QP-CRAZYの活動も滞り気味な状態でした。

リンパ腺破裂などの新しいバンドもデビューしましたが、モロにヴィジュアル系な見た目や音楽性にはコアな殺害ファンから賛否両論有り、結局殺害塩化ビニール発展とはならなかったと思います。

しかし去年から今年にかけて、流血ブリザードのデビューや猛毒の再結成もあってか、殺害塩化ビニールはまた盛り上がりかけている気がします。その中での今回のイベント。殺害塩化ビニール側にとっても意味のあるものになるのではないでしょうか?

なんとか職場を飛び出し、最初の怪奇!!動物アジテーターの中継に間に合い、ライブに参加出来ました。

1、怪奇!!動物アジテーター
映像だけの寸劇を提供してくれました。途中からなので、内容はよくわからず。

2、THE DIGITAL CITY JUNKIES
最初から過激なライブを見せつけてくれた、ex-ザ・マッドエースのTHE DIGITAL CITY JUNKIES。ボーカルがステージから降りてくるパフォーマンスは王道でありながら迫力あるもの。モロにTHE MAD CAPSULE MARKETSな曲達も、フォロワーながらしっかりと構成が練られており、耳に気持ちいい音圧でした。

3、流血ブリザード
アイリッシュパンクな音楽性がそこまで得意ではないので、後ろで静かに見ていましたが、耳をすましてみれば、中々、良い曲を書いているものだと思いました。人気が出るのもわかります。

アソコを出すなんて王道なパフォーマンスから、食パンでお尻の穴を拭いたりと、こういう馬鹿な事を正面きって出来る事、人前で出来る事。簡単なようで難しいと思います。これこそカルトパンクのあるべき姿だと思います。

4、ロリータ18号
いやぁ~、本当に凄い。活動歴が長いだけある。

特に奇をてらったような服装でもない、外見、普通の女の子達なのに、演奏は重くて、それでいて凄い安定感がある。ボーカルのパフォーマンスもただ元気が良いだけでなく、客を引き込むオーラがある。オーラがある人っていうのはこういうものなんだと思います。人生の深さが表情に出ている。

何より感動したのが、1stアルバムラストの曲「運転手」を演奏してくれた事。INUの「メシ喰うな」の影響を受けたであろう、ダークでミドルテンポのこの曲は、ロリータ18号の表のカラーとは合いませんし、そもそも古い曲なんで今更セットリストなんかに組み込まないだろう…と思っていたのですが、まさかの演奏!!

恐らく、この曲がライブで見れる貴重さを他の方々はわかっていなかったでしょうが、1人で楽しませていただきました(笑)。最後に見たのは同じく殺害関係のイベントだったと記憶しています。かなり久しぶりのロリータ、楽しみました。

5、ANTI-FEMINISM
もう、ずっと良い対バンが続く!!あのかまいたちのKENZIさんのソロプロジェクトですよ!!90年代の過激なヴィジュアル系の姿が蘇るじゃないですか!!そしてDISCHARGE影響下の高速ナンバー、一辺倒のセットリスト。想像以上によかった!!

DVDの何倍もライブはかっこよくて、面白くて、音にも迫力がありました。やっぱり馬鹿な大人が好きみたいです(これは褒め言葉です)。

6、RAPES
新谷伝説蘇る!!やっぱり何度見ても興奮する!!最後にきました!名曲「DEVIL'S FIRE」!!!

興奮して前に突進したら、知らないうちに、どこから出て来たのか、大量のお客さんが表れてモッシュ大会。この1曲だけにでも価値がある!!そしてRAPES聴くと初期のGASTUNKとか聴きたくなります…。

7、死ね死ね団
ファンの方には申し訳ございませんが、私にとっては休憩タイムになります。殺害関係のイベントってハードコアパンクな気分で行くので、こういうニューウェーヴっぽかったり、ビートパンクっぽいのって、気分的に違うなぁ…とか思っちゃうわけです。音源で聴く分には大好きな音楽性なんですけどね。

…そうこう言いながら何回も対バンで見ているせいで、拳を振り上げる箇所がわかってしまいます。相変わらず中卒(Vo)のMCは面白いです。

8、QP-CRAZY
そしてトリのQPです。何度も聴いたはずの入場曲なのに、あの音だけで緊張が走ります。

そして最初から飛ばして始まったQP-CRAZY!!聴いた事のない曲は新しいアルバムからだと思うのですが、もしそうだったとしたならば、新しいアルバムの収録曲は超かっこいいはずです。まだ、こんな良い曲が書けたものかと驚きました。

ストレートでシンプルでありながら、高速で気持ちいいハードコアサウンド!!誤解を恐れずに言うならばGAUZEの初期のようなスピード感、ソリッド感です(伝わりづらい?)。その他は「丑三つ病院」とか、定番の曲。どれも盛り上がりました。ルパン、オウム、河童とかがなかったのが個人的に残念でしたけど…。ラストはいつも通り「戸塚ヨット」。

そして珍しくアンコールがありました。「老人をいじめるんじゃない」と、これまた珍しく喋った社長が印象的でした。アンコールは「パーラースーサイド」。今回はライブハウスの関係か火器の使用は無し。

【総評】

本当に、これだけ好きなバンドが揃ったライブイベントは久しぶりでした。この数年間で私にとって、色々と人生に変化がありましたが、その中で昔と変わらずに活動するカルトパンクバンド達がいる事に感慨深さを感じました。

更に2日目のが対バン良いんですよね。なんで平日にやるのでしょうか?お客さん泣かせです。