彼のついた嘘で

私は解放された


私は嘘が嫌い

ホントは誰しも嫌いなのか

或いは

嘘に纏われてることに

安心する人もいるのか


何故人は嘘をつくのか?


大抵の場合

何かを守る為なんじゃないのかな?



自分の身を守る為

であったり

自分の心を守る為

であったり


でも時に

誰かを守る為に

つく嘘もあるのかな?


家族を養う為に

つかなきゃならない嘘が

あったりするのかな?


嘘をつくことに

罪悪感を覚える場合と

嘘をつくことが

常習化してる場合と

行き交う言葉は

嘘にまみれていて

真の意味をなさないね


前はね

嘘をつく人が嫌いだった

嫌いなんてもんじゃなく

大嫌いだった


私自身

いつも他人にも自分にも

嘘をつかない努力をしてきて

もうそれは

私の性分になっていた


でもこれって

自己満足なんだよね


自分を正当化する為の

自己満足なんだよね


私は嘘をつかない

嘘をつかないことは

高貴なこと


この

虚飾にまみれた世の中で

私はいつも真実と共に生きたいと

強く強く

思い込んでいた


例えそれによって

周りを傷つけようと

「真実」にこそ

価値があると

ずっと思い込んできた



知らなかったんだよね

「真実」より「嘘」の方が

愛が深いってこと


その多くは

「思いやり」

なんだってこと



でも

それでも私は

これからも

嘘をつけずに生きていくんだろうな

もう

性分だから

今から

上手に

嘘がつけるようになれるのかな



仮に嘘をつくシチュエーションがあったら

ついた嘘を

真実に変えていきたいな



誰も彼も

嘘のつき方が上手くなり過ぎて

一見器用に生きてて

実はさ

やっぱり

「真実の言葉」を求めているんじゃないかと

思うから


心から信じられる

「あなたを愛してる」って思い

それは

心にもない

虚偽だったとしたら

逆に嫌じゃない?




あぁ~

だけど

ホントに愛してる人は

それを口にしないのかもしれない


口にしないで

思いを伝えるんだ、きっと


いつも嘘つかなきゃならないからこそ

ホントの思いは口にしないで

別の方法で伝えてるんだね


言葉はもはや

ホントの思いを伝える

ツールじゃないんだ


一番純粋な感情は

別の方法で

表しているんだね

誰にも汚されないように

工夫しながら