Youtubeで「夜と霧」という本を紹介する動画を見た。ドイツの大戦でのホロコーストを生き延びた心理学者の本。京都大学のなんか風格があるおじさんが凄く分かりやすく解説してくれていたんだけど、その話の中に「トラウマを乗り越えた証はそのトラウマを語れるようになれることだ。」という箇所があった。自分にはトラウマなんて関係のない話だと思ってた。そんなものとは無縁でただボーッと20年生きてきただけだと思い込んでた。でも違った。短い人生を振り返ってみるとちゃんと自分にもトラウマはあった。ただそのトラウマに蓋をしてなかったことにしてただけだ。今日は15分の時間制限なんて無視してちゃんとそのことについて振り返りたい。

僕のトラウマは2つある。どっちも軽いいじめだ。

一つ目は小学6年生の頃。PSvitaのブラウザ機能でエロ本を見てた友達のことを周りに僕が周りに言いふらかしていたのが原因だ。その友達は僕が周りに吹聴して面白がっていることを知って最初凄く怒った。いや怒ったふりをしていただけなのかもしれない。なんでそんな事でって思ったし今も思っているけど、気の弱い僕はただひたすらに「ごめん、ごめん」って言い続けてた記憶がある。帰りの集団下校に「お前みたいな奴早く死ねよ」って横断歩道でどつかれてギャン泣きしながら家に帰ったっけ。その後半年くらいその友達の言いなりだった気がする。休み時間は毎回呼び出されて、僕が4つんばいになった上にまたがられて渡り廊下をぐるぐる移動させられてた。好きだった子の前であの姿を見られた時は本当に死にたいと思った。中学生に上がって流石に終わったけど、弱い癖にプライドの高い僕は内心誰かにその話題を掘り返されないかビクビクした。多分そこで言動が強くなったりヘラヘラして八方美人な今のスタイルが出来たんだと思う。

2つ目は中学2年生。農家に泊まりに行く学校のイベントでの小さな出来事。4、5人の班に分かれてそれぞれ別の農家に行くんだけど、その行き道の最中農家の人が運転してくれている車内で気分の高まった僕はどデカい声で下ネタを叫んでいた。また下ネタ絡みかよとか思うかもしれないけど中学生だから。中学生ってこんなもんでしょ?流石に初対面のこれからお世話になる人の目の前で「ま⚪︎こ!、キンタ⚪︎!」みたいなことを一人で叫んでいた僕に対して他の班員はドン引きしたらしく、3日間のうちほとんど誰も口を聞いてくれなかった。裏で聞こえる声で陰口言われたりしていて本当に辛かった。これは完全に僕が悪いんだけどね?ここら辺で周りの目を意識次第した。

小さいので言えばもっとある。小学生の頃お金持ってるのに万引きをしてたこと(ちゃんと親にバレて謝罪にいったよ)。プレゼント交換会で友達の妖怪メダル盗んだこと。王様ゲームで下ネタ関連の指示を女の子にしちゃったこととめちゃくちゃ誤魔化したこと。高校に関しては全部がトラウマ。こうやって振り返ったり羅列すると自分のもともとの性格が分かってくる。弱くてプライドが高くて卑怯だ。今自分の性格を変えたいってずっと言ってるけど、これは時間がかかりそうだ。20年の汚れを洗わないといけないんだから。

でも今日まで閉じてた暗い記憶を掘り起こして良かった。僕が恐れていたほど怖いものじゃなかったみたいだ。乗り越えれてるってことでいいのかな。明日も頑張ろう。