ニシン:北水研が厚岸で人工授精 7月に稚魚放流 資源増大目指す /北海道
ニシンの資源増大を目指す独立行政法人「水産総合研究センター北海道区水産研究所」(北水研、札幌市)によるニシンの人工授精が21日、厚岸町の厚岸漁協地方卸売市場で行われた。87年から続く取り組みで、ふ化と中間育成を経て7月には同町と浜中町、釧路町昆布森の3カ所で稚魚が放流される。
この日は約400万粒分の卵が用意され、北水研の職員や同漁協の組合員ら計約30人が、卵と精子をボウルで混ぜ合わせて授精。シュロの繊維をブラシ状に加工した「マブシ」に受精卵を付着させた後、海水で満たしたタンクに沈めた。
厚岸町の厚岸湾にはニシンの産卵に適したアマモが自生し、67年に約1万5000トンのニシン水揚げを記録。近年は年1トン未満と激減していたが、人工授精事業を続けてきた結果、08年には約400トンに回復した。もっとも09年は95トン、10年が20トンと変動は大きいが、今春は20日現在で74トンと好調で、同漁協刺し網漁業班長の林光男さん(60)は「豊漁の08年に近い雰囲気だ」と期待を寄せている。【山田泰雄】
毎日新聞
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110422ddlk01040262000c.html
この日は約400万粒分の卵が用意され、北水研の職員や同漁協の組合員ら計約30人が、卵と精子をボウルで混ぜ合わせて授精。シュロの繊維をブラシ状に加工した「マブシ」に受精卵を付着させた後、海水で満たしたタンクに沈めた。
厚岸町の厚岸湾にはニシンの産卵に適したアマモが自生し、67年に約1万5000トンのニシン水揚げを記録。近年は年1トン未満と激減していたが、人工授精事業を続けてきた結果、08年には約400トンに回復した。もっとも09年は95トン、10年が20トンと変動は大きいが、今春は20日現在で74トンと好調で、同漁協刺し網漁業班長の林光男さん(60)は「豊漁の08年に近い雰囲気だ」と期待を寄せている。【山田泰雄】
毎日新聞
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110422ddlk01040262000c.html