日本政策投資銀行、環境格付に基づく融資をホテル・旅館業界に初めて実施
日本政策投資銀行は、環境格付に基づく融資をホテル・旅館業界で初めて、北海道でリゾートホテルなどを展開する鶴雅グループの阿寒グランドホテル(北海道釧路市)に実施した。経営基盤を強化する環境経営の先駆的な例と評価し、環境配慮への先進的な取り組みとして格付けした。
阿寒グランドホテルは、釧路市の阿寒湖畔にある「あかん遊久の里 鶴雅」をはじめ、鶴雅ブランドで北海道東部に6件、中央部に2件のリゾートホテルなどを経営している。環境格付けでは、ヒートポンプと温泉の排熱を有効に活用して重油の使用量を減らし、CO2排出量を30%以上削減した点を評価した。
重油の使用量削減は、燃料の価格変動による経営リスクの軽減につながり、本業の経営基盤を強くする環境経営の本質をとらえている、と判断した。ほかに、館内照明のLED(発光ダイオード)への転換、グループの環境方針を実行する仕組みが機能していることや、バスの共同運行や地域振興イベントの立案など地域に密着した経営が評価点に挙げられた。
環境格付けに基づく融資は、同行が開発した格付けシステムを使って企業の環境経営の度合いを点数化し、優れた企業を選んで3段階の金利の適用を設定する仕組み。今回の融資では同時に、同行北海道支店が観光産業の高度なビジネスモデルを支援するプログラムを初適用した。同行は引き続き、環境配慮型経営への支援を実施する。
日本経済新聞
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20110408/106325/
阿寒グランドホテルは、釧路市の阿寒湖畔にある「あかん遊久の里 鶴雅」をはじめ、鶴雅ブランドで北海道東部に6件、中央部に2件のリゾートホテルなどを経営している。環境格付けでは、ヒートポンプと温泉の排熱を有効に活用して重油の使用量を減らし、CO2排出量を30%以上削減した点を評価した。
重油の使用量削減は、燃料の価格変動による経営リスクの軽減につながり、本業の経営基盤を強くする環境経営の本質をとらえている、と判断した。ほかに、館内照明のLED(発光ダイオード)への転換、グループの環境方針を実行する仕組みが機能していることや、バスの共同運行や地域振興イベントの立案など地域に密着した経営が評価点に挙げられた。
環境格付けに基づく融資は、同行が開発した格付けシステムを使って企業の環境経営の度合いを点数化し、優れた企業を選んで3段階の金利の適用を設定する仕組み。今回の融資では同時に、同行北海道支店が観光産業の高度なビジネスモデルを支援するプログラムを初適用した。同行は引き続き、環境配慮型経営への支援を実施する。
日本経済新聞
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20110408/106325/