動力船排除巡り激論、屈斜路湖 | くしろぐ

動力船排除巡り激論、屈斜路湖

屈斜路湖適正利用連絡協議会(会長、徳永哲雄町長)の2011年度第1回会議が8日、摩周観光文化センターで開かれ、屈斜路湖の今後のあり方などについて協議した。この中で、環境省釧路自然環境事務所は、動力船利用者とキャンプ利用者の間で、あつれきが生じている問題で、動力船の完全排除を盛り込んだ規制の素案を提示した。  同事務所は、屈斜路湖で一部の悪質な動力船利用者が、キャンプ中の湖岸利用者に迷惑をかけている事態を憂慮していたが、10年夏の観光シーズンに、動力船利用者からの被害情報や相談が相次いだことから、早急な対策が必要と判断し、異例ともいえる素案をまとめた。同事務所の荒畑正広国立公園企画官は「無秩序なプレジャーボート利用で生じている課題を解決するためには、屈斜路湖の水面全域を規制地区に指定しなければならない。ただ、動力船の適正利用が行われ、自然環境の保護と湖岸利用者とのトラブルがなくなれば、今回の素案は立ち消えになる」と説明した。

釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110410/201104104.html