各地で入社式 震災越え決意新た | くしろぐ

各地で入社式 震災越え決意新た

■「備え総点検」「復旧に一丸」

2011年度がスタートした1日、道内でも職員訓示や入社式などがあり、随所に東日本大震災が取り上げられた。

北海道電力の入社式は例年、冒頭を報道陣に公開してきた。しかし、東京電力福島第一原発が制御困難な危険な状況が続いていることに配慮するとして、入社式を非公開とした。

北電によると、佐藤佳孝社長はあいさつで、福島第一原発の事態について「重く受け止める」と語った。泊原発(泊村)については「速やかに出来る限りの対策を講じている」と述べ、「安全・安定運転に努める」と強調したという。

一方、JR北海道の入社式では、中島尚俊社長が「(被災地の復興に)最大限の支援と協力をしたい」と述べた。「自然の脅威を再認識し、災害への備えを総点検したい」と話した。

震災による津波で漁業や港湾などに影響が出た釧路市。蝦名大也市長は年度初めの訓示で、「被災者を受け入れることも我々の責務」と話した。

市内は、約280軒の一般住宅が浸水し、40カ所以上の港湾施設が亀裂や泥をかぶり、約80軒の水産関係施設が一時、営業できなくなった。蝦名市長は「一日も早い復旧のために全庁一丸となって取り組まなければならない」と訴えた。

札幌市の新採用職員に対する辞令交付式では、小沢正明副市長が「多くの市職員が被災地に入り、救援活動に当たるとともに、被災住民を受け入れている」と現状を説明した。「こうしたことも市職員の大切な仕事で、皆さんには積極的に取り組んでいただくようお願いする」と話した。

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104020005