介護予防の指導者 2千人に 釧路 | くしろぐ

介護予防の指導者 2千人に 釧路

【釧路】釧路発祥で全国に広がる介護予防運動「ふまねっと」の活動で、指導を行うインストラクターとサポーターが合計2千人を超えた。関係者は「活動は持続的な地域福祉やまちづくりまで視野に入れている」として、さらなる拡大に期待を込めている。(小坂洋右)

ふまねっとは、2005年に道教大釧路校の北澤一利准教授(公衆衛生学)が学生とともに開発。50センチ四方のマスが縦横に計24個並ぶ格子を床に敷き、枠を踏まないように足を前後左右に動かしていく。さまざまなステップを覚えることで頭も体も活性化させる。

活動に欠かせないのが、指導役のインストラクターとサポーター。運動を展開するNPO法人「地域健康づくり支援会ワンツースリー」は、インストラクター資格については、対象者を看護師や作業療法士などの福祉施設・医療機関職員またはサポーター1年程度の経験者とし、「要介護認定を受けた人の指導を担う」と規定。サポーターは高齢者や自治体職員などが対象で、高齢者全般に教える。いずれも3時間の講習を経て認定される。

26日に十勝管内陸別町で行われたサポーター養成講習会でサポーターの人数が1383人になり、インストラクター772人(うちサポーターとの重複資格者が145人)と合わせて2010人に達した。

釧路でサポーター歴5年の大越貞子さん(75)は「みんな若返るし、ほとんど歩けない人もだんだんと足が上がるようになる。それを手助けできるから、すごくやりがいを感じている」と話す。

北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/282234.html