旅行雑誌の食事メニュー部門で1位 厚岸・コンキリエ | くしろぐ

旅行雑誌の食事メニュー部門で1位 厚岸・コンキリエ

【厚岸】旅行雑誌「北海道じゃらん」の読者を対象に行われた今年の道の駅満足度ランキングで、「厚岸グルメパーク・コンキリエ」が食事メニュー部門で初めて1位に輝いた。特産のカキを使った昨年新登場の丼が好評で、全体評価も4位に躍進した。運営する町の第三セクター・厚岸味覚ターミナルは「東日本大震災で被害を受けたカキやアサリなどを応援していきたい」と話している。

ランキング調査は毎年、発行元のリクルート北海道じゃらんが実施。道内の道の駅110カ所を対象に昨年12月~今年1月、食事メニューや接客・サービス、トイレなど9項目についてインターネット調査を行い、490件の回答を集計、100点満点で換算した。

コンキリエの食事メニュー部門の得点は93・91点。2009年に2位、10年に10位となるなど元々高い評価を得ていたが、今回は唯一の90点台だった。

原動力となったのは、昨春登場した新しい丼メニュー。厚岸産カキのフライと釧路町産豚肉・海藻ポークを使った「かきぶた合戦丼」(1260円)と、カキを使って町商工会が開発したご当地グルメ「えもん丼」(1千円)で、ともに累計4千食を販売する人気ぶり。これまで一番人気を誇ってきた「かき弁天島丼」(980円)と肩を並べた。

また、道観光マスターを5人から7人に増やすなど力を入れる接客のほか、土産、無料休憩コーナーなどの項目でもベスト10入り。全体評価を前回の19位から大幅に押し上げた。

ただ、今回の東日本大震災の津波被害で、味覚の中心となるカキやアサリの今後の供給が不透明な状況。加藤裕之支配人は高評価を喜びながら、「大変な時期だからこそ知恵を出しながら、厚岸の味覚のPRや売り込みを続けていきたい」と気を引き締めている。(梶山征広)

北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/281953.html