日本倉庫協会が会員事業者の被害を調査 | くしろぐ

日本倉庫協会が会員事業者の被害を調査

宮城は被害甚大、東北で確認急ぐ、北海道太平洋側でも米流失や流木散乱

日本倉庫協会(田村和男会長)は16日、「東日本大震災災害支援対策本部」(本部長=田村和男会長、副本部長=谷山將理事長)を立ち上げ、各地の被害状況(15日13時時点)をまとめている。

宮城では被害が甚大で、東邦運輸倉庫内に災害対策本部を設置して状況を確認中。福島では相馬地方などで連絡がとれない状況にあり、相馬地方以外でも倉庫周りに液状化などの被害が発生した。さらに、青森、岩手、山形では詳細が確認できていない。

このほか、北海道の太平洋岸でも津波の被害が発生。十勝港で1~2メートル浸水したことで車両・荷役機器が水没し、復旧に支障が出ているほか、米が大量に流失した。釧路でも港に津波が侵入し流木1千本程度が散乱している。

同対策本部は会員の被災状況を確認するとともに、融資、税制、雇用などの緊急支援や行政への陳情、緊急支援物資の協力、義捐金などの受付、拠出などを行う。

同対策本部による主な被災状況の調査は以下の通り(15日13時時点)。

《北海道》▽函館は港内に1メートル浸水▽釧路は港内が浸水し、1千本程度の流木が散乱▽苫小牧は港内が浸水▽帯広は十勝港で1~2メートル浸水し、車両・荷役機器水没のため復旧に支障が出たほか、米が大量流失。

《東北》▽青森は詳細確認できず▽岩手は詳細確認できないが、三陸沿岸部に会員事業者なし▽山形は詳細確認できず▽宮城は被害が甚大で、災害対策本部を東邦運輸倉庫内に設置▽福島は相馬地方など海岸方面と連絡取れない状況。相馬地方以外でも倉庫周りで液状化などの被害。

《関東・甲信越》▽新潟はエレベーターの不具合、壁の亀裂1件を確認▽茨城は4支部の状況について調査中▽栃木は自動倉庫破損により動作不能など施設に被害。

富士物流
http://www.fujibuturyu.co.jp/headlines/110328/04.html