避難先で支援の連係 アイスホッケー・フリーブレイズ、4カ所で募金活動 | くしろぐ

避難先で支援の連係 アイスホッケー・フリーブレイズ、4カ所で募金活動

東日本大震災で被災したアイスホッケー・アジアリーグの東北フリーブレイズの選手が26日、それぞれの避難先で被災地への募金活動を行った。チームが散り散りになりながらも、地元である被災地のために支援の連係プレーを展開している。

プレーオフ決勝の前日、練習前に福島県郡山市の本拠リンクで被災した。壁や柱が崩れる中、駐車場のバスに逃げ込んで難を逃れた。東北全体の活性化を掲げ、リーグに参入して2季目。プレーオフの打ち切りで初優勝が決まっても、喜べるはずがなかった。

リーグMVPのFW田中豪は26日、横浜市でサイン会を開いた。「何が被災者の力になるか正直わからないが、ホッケーだけじゃなく、支援活動でも選手が前面に出てやりたい」。北海道でも札幌市、苫小牧市、釧路町で計9人が募金活動を行い、4カ所で計約37万円が集まった。

練習拠点の青森県八戸市の寮も住めない状態になった。八戸市に残った選手は、津波の被害を受けた沿岸部の民家の片づけを手伝っている。DF菊池秀治は、泥まみれの個人商店を前に「もう店をやめるしかない」とうつむく夫婦の話を、胸が締め付けられる思いで聞いたという。

朝日新聞
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY201103270059.html