知事選 きょう告示 | くしろぐ

知事選 きょう告示

■高橋氏「危機克服・未来創造」
■木村氏「停滞を前進に変える」
■宮内氏「地方自治とりもどし」
■鰹谷氏「北海道のくにづくり」

知事選は24日、告示される。東日本大震災の影響から、選挙活動を自粛する動きも出る中、現職と新顔の4氏が立候補を予定する。国土の22%を占める広い北海道全体で1選挙区。告示を前に、4氏にアンケートで今回の知事選を「○○選挙」と名づけてもらい、17日間の選挙戦の戦略などを探った。

3選を目指す高橋はるみ氏(57)=自民、公明推薦=は、「危機克服・未来創造選挙」と名づけた。大震災直後から被害地域の視察のほか、23日も泊原発の地元首長らと意見交換。選挙期間中の30日に漁業被害対策などの臨時議会を開く方針で、公務をこなしながらの選挙戦が続く。

2期8年の実績とともに、被災者支援などをアピールする。陣営では「遊説日程も流動的」とし、告示日は札幌市内中心で夕方には石狩市や当別町を回る。25日は空知地方や深川、旭川、富良野方面を予定している。

一方、「停滞を前進に変える選挙」と位置づけ、高橋道政を批判する木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新推薦。大震災の被害を受けた函館や釧路などでは朝市で予定していた街頭演説の場所を変更するなど配慮する。

初めての選挙戦となる木村氏は25日から檜山管内に入り、函館市など道南方面に向かう。27日には札幌に戻り、その後は日高、十勝管内へ。29日は漁業被害が出た厚岸町や釧路市に向かう。

前回知事選に続いて挑戦する宮内聡氏(47)=共産推薦=は「地方自治とりもどし選挙」とした。中小企業の振興や福祉の充実を強調。道民生活にかかわる政策に税金を投入することで地域経済を活性化し、税収を増やし道民に還元するというビジョンを訴える。福島第一原発の事故を受けて、泊原発の安全性確保についても主張する。

ただ、街頭演説などでは被災者支援への協力も呼びかける。陣営では「派手な活動はできない」と、共産党幹部を招いた演説会の開催を見直すかどうかを検討している。

また、「北海道のくにづくり選挙」と名づけた鰹谷忠氏(60)は、大震災を受け選挙活動の明確な自粛を表明した。選挙カーの燃料節減のため、街宣活動は午前9時~午後6時に短縮する。人を集めての街頭演説はせず、拡声機の音量は低くし、名前の連呼はしないという。

24~25日は札幌市内を回り、26日以降は稚内、旭川経由で地元の網走に入り、北見、根室、帯広などを遊説する。4月2日には札幌に戻り、苫小牧、函館方面に向かう。6日以降は、札幌周辺で活動する予定という。

■木村氏が追加公約

東日本大震災を受け、知事選に立候補する木村俊昭氏(50)=民主、社民、国民新党推薦=は23日、追加公約を発表した。追加したのは、「道原子力防災計画」の検証と抜本的な見直し▽災害時の被災者に対する、行政や民間、NPOが一体となった「災害対策総合支援センター」の設置▽道内における複数の食料・エネルギーの国家備蓄基地の整備▽道と本州との間で電力を融通する設備の増強――の4点。

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941103240001