釧路地裁、死亡事故で無罪判決 検審議決で起訴の男性
北海道釧路市で2005年に起きた交通死亡事故で、検察審査会から不起訴不当と議決され、業務上過失致死罪で在宅起訴された同市の男性会社員(57)の判決が24日、釧路地裁であり、金子大作裁判官は「証拠が十分ではない」として、無罪を言い渡した。求刑は禁錮1年6月だった。
男性は05年10月、釧路市阿寒町の駐車場で、乗用車を後退させた際、女性=当時(90)=をはね、出血性ショックで死亡させたとして、起訴された。
公判で検察側は男性の車の底に残された衣類をこするなどした痕跡が被害者のものだと主張したが、判決は「車両と被害者との結び付きの可能性を示すが、大きな証明力があるとは評価できない」と退けた。
男性は業務上過失致死の疑いで書類送検され、いったん不起訴処分となったが、不起訴不当の議決を受け、釧路地検が再捜査し、10年4月に在宅起訴していた。
釧路地検の渋谷博之次席検事は「判決の内容を精査して適切に対応したい」とコメントした。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032401000731.html
男性は05年10月、釧路市阿寒町の駐車場で、乗用車を後退させた際、女性=当時(90)=をはね、出血性ショックで死亡させたとして、起訴された。
公判で検察側は男性の車の底に残された衣類をこするなどした痕跡が被害者のものだと主張したが、判決は「車両と被害者との結び付きの可能性を示すが、大きな証明力があるとは評価できない」と退けた。
男性は業務上過失致死の疑いで書類送検され、いったん不起訴処分となったが、不起訴不当の議決を受け、釧路地検が再捜査し、10年4月に在宅起訴していた。
釧路地検の渋谷博之次席検事は「判決の内容を精査して適切に対応したい」とコメントした。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032401000731.html