防災フロート 福島へ 室蘭港 | くしろぐ

防災フロート 福島へ 室蘭港

■灯油や日用品載せ

北海道開発局は22日、室蘭港(室蘭市)に係留している浮桟橋「広域防災フロート」を、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県相馬市の相馬港に派遣した。同港で灯油などの支援物資を下ろした後、臨時係留施設として活用する。2003年の建造以来、防災フロートが災害で出動したのは初めて。

防災フロートは全長80メートル、幅24メートル、高さ4メートル。ヘリポートや貨物室を備え、1千トン級の船舶の接岸や車両の乗り入れも可能で、住民の避難や物資輸送、災害復旧活動の支援施設として活用できる。

支援物資は、陸上自衛隊や開発局が用意した灯油など200リットル入りドラム缶810本(灯油600本、軽油110本、A重油100本)をはじめ、室蘭市や釧路市などが提供した4トントラック約8台分の飲料水や食品、トイレットペーパーなどの日用品。22日夕、大型のタグボートに引航されて相馬港に向かい、25日夜に到着する予定。

防災フロートは00年の有珠山噴火を機に、室蘭市が国の補助を受けて11億3500万円で建造。昨年、国が8億4千万円で同市から取得した。これまでに訓練以外で使われたことはなかった。

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103230005