道東沖で巨大地震も 北大報告会「誘発される恐れ」 | くしろぐ

道東沖で巨大地震も 北大報告会「誘発される恐れ」

東日本大震災を受け、「緊急報告会-北海道で想定される巨大津波に備えて」が20日、札幌市北区の北大学術交流会館で開かれ、道内の太平洋岸でも巨大地震が起こる可能性があることなどが報告された。

北大地震火山研究観測センターの主催で、防災や医療関係者ら約130人が参加した。この中で同センターの山田卓司助教は「襟裳岬から北方領土にかけては500年に1度の割合で巨大な地震・津波が起きている。前回の地震から既に400年を経過、今回の地震に誘発される形で十勝根室沖地震が起きる可能性は否定できない」と述べた。

山田助教によると、巨大地震によって広い範囲で地殻のバランスが崩れ、秋田県沖、新潟県中越、富士山周辺で誘発型の地震が発生、道内の内陸部や日本海側でも同様の地震が起きる可能性があるという。

同センターの谷岡勇市郎教授は「500年に1度の地震が起きれば釧路市や釧路管内浜中町などでは今回の東北地方と同様の津波被害が出る恐れがある」と警鐘を発した。

このほか、今回の地震で道内では最大5・5メートルの津波が日高管内えりも町で確認されたことが報告された。

北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/279836.html